イライラちゃんとドキドキのブログ

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子供の育て方で注意すべきこと ~人との接し方が変わる~

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 子供は親のことを良く見ています。

そして、親の接し方の変化にも敏感です。

 

子供は親の愛情を求めて泣いたり、わめいたりしているのです。

そんなときの親の接し方が、子供の将来に影響を与える話を紹介します。

 

今回はこちらの本からの内容となっております。


だれもわかってくれない:あなたはなぜ誤解されるのか

 

 

 

愛情の注ぎ方で子供の「人との接し方」が変わる

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まず、「愛情を注ぐ」とはどういうことかを話します。

 

愛情を注ぐとは

子供が公園で遊んでいて、転んでひざを擦りむいたとき、泣いてお母さんを探したり、読んだりします。

そこでお母さんは、絆創膏を貼ってあげる寄り添って抱きしめるキスをして慰めるなどをすると思います。

このような子供に関心を向けてサポートすることが「愛情を注ぐ」ことです。

 

あなたは常に愛情を注げているか?

なぜ、「愛情を注ぐ」ことの例を挙げたかと言うと、あなた自身が子供に愛情を注いでいる頻度を確かめてほしいからです。

 

例えば

家事や育児に疲れ切ったとき

夫婦の関係が悪化したとき

仕事でミスしてしまったとき

こんな時は自分のことにいっぱいで、子供に十分な愛情を注いであげることができないかもしれません。

でも、子供は「ちゃんと自分に愛情が注がれているか」を感じています。

 

常に愛情を注いでくれると、子供は「いつだって信頼できる人が近くにいる」と思って、のびのび成長します。

しかし、愛情が一時的(ある時はちゃんと愛情を受けるが、ある時は無視されるなど)なときは、子供は不安を抱きます。さらに、愛情が全く注がれないことがわかれば、愛情を受けることに期待しなくなってしまいます。

 

この時の不安や親に対する期待は、子供の「人との接し方」のベースを形づくります。

つまり、人が信頼できるか、頼れるかということは幼少期に学ぶのです。

そして、私たちは大人になっても、その時学んだことを、周囲の人たちとの接し方に対するベースとして影響していきます。

 

愛情の注ぎ方による子供の3種類のタイプとは

親の愛情が

「常に注がれる」

「ある時は注がれ、ある時は注がれない」

「全く注がれない」

によって子供は、以下の3つのタイプの「人との接し方」を形づくって成長します。

  1. 「常に注がれる」=安定型
  2. 「ある時は注がれ、ある時は注がれない」=不安型
  3. 「全く注がれない」=回避型

幼少期に一定のタイプが形成されてしまうと、それはなかなか変わりづらく、大人になっても恋人、友人、同僚などの周りの人との関係をこの視点で見てしまいます。

以下にそれぞれのタイプの説明をしていきます。

 

1.「常に注がれる」=安定型

安定型の子供は、親からいつでも慰めと援助と理解をもらって育った人です。

そのような子供は悲しい時は親に助けを求めますが、そうでないときは、平気で外の世界を探索しに出かける探求心を持ちます。

またこの人たちは、人が自分のそばにいることも、人から近寄られることも比較的平気です。

また、相手から依存されることも自分が依存することも苦に感じません。

 

 

2.「ある時は注がれ、ある時は注がれない」=不安型

このタイプの人たちは、自分の身に何か起こっても親に助けてもらいないのではと心配を感じて育ちます。だから親の注意を惹こうとして相手に依存しようとしたり、構ってもらえないとすぐに機嫌を悪くしたりします。

これは、大人になったときに家族だけでなく恋人や職場の人間関係でも同様のふるまいをします。

例えば恋人に対し、常に自分が愛されている証明を求めてしまい、恋人を困らせたり、職場で誰かが自分の話をしていたら、根拠もないのに自分を否定されていると疑ったりしてしまいます。

全ては、「自分は価値がある人間だろうか」、「愛される資格があるだろうか」と年中不安になって愛情の証を求めていることに原因があります。

 

 

3.「全く注がれない」=回避型

幼少期に、親が愛情や関心を向ける気がないことを知ると、子供は親とのかかわりをほとんど持とうとしなくなります。

回避型の子供は、親に求める愛着や関心を得られなくても特に気にしないです。

なので、大人になってからの人間関係においても、必要以上に誰かに信頼を寄せることもなければ、誰かから信頼や好意を受けることも避けようとします。

 

 

不安型と回避型は、親から育児放棄をされたからなるわけではないです。

生活する上で必要となる洋服や食事、住むところなどは十分なものを与えられて育ちます。

しかし、足らなかったのは親からの関心とサポートです。

 

不安型、回避型の正しい接し方とは

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不安型と回避型に育った人は、安定型とは異なる考え方で他人と交流します。

まずはそれぞれの特性を知り、不安や拒絶する心を助長しないように接することが大切です。

あなたの子供や身の回りの人に不安型や回避型と思われる人がいた場合は以下の接し方をしてみてください。

 

不安型

相手は常に愛情に対する不安や心配をしています。そして愛情を求めるあまり、相手に嫌悪感を抱かせる行動や発言をしてしまう時もあります。

それを踏まえたうえで以下の接し方をしてみましょう

 

接し方

相手の発言の理由を考えてみる

不安型の人は他人から拒絶されることを恐れています。もし不安型の人が否定的な発言や感情的な行動をとった場合は、何に対して拒否された」と受け取ったかを考えてみましょう。

 

感情的な言い方は自分に向けたものではないと受け取る

感情的な言い方は、あなた自身に原因があるわけではなく、不安型の人の幼少期に芽生えた不安がきっかけとなっています。なので、言われた側も感情的になってはいけません。

 

相手が誤解するような不明瞭な発言をしない

不安型の人に対してあいまいな発言は、「拒否された」と受け取られてしまうこともあります。なので、明確に自分の意見や理由を話しましょう。

 

回避型

回避型の人たちは基本的には集団に溶け込むのに時間がかかります。そっけない態度をとられたから、交流することをあきらめたり焦って距離を縮める接し方をしたりはやめましょう。

 

接し方

・ストレスがかかると、より回避的になることを認識しておく

回避型の人たちは、ストレスやプレッシャーがかかると、ますます人と距離をとろうとします。なので、相手に負担がかかっていると思われる状況では、より回避的になることを認識しておきましょう。

 

・相手との交流に過度な期待をしない

回避型の人はオープンな態度や自主的なサポートをあまりしません。だから、それらをしてくれないからと言って、自分が嫌われていると思わないようにしてください。

 

・親しすぎる振る舞いをとらない

回避型の人たちは親密すぎる関係を避ける傾向があるため、やたら親しい感じで接してしまうと警戒されてしまいます。相手のペースに任せ、時間をかけて徐々に距離を縮めていくようにしましょう。

 

 

親が継続して子供に愛情を注ぐには?

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幼少期の子供への接し方によって、子供の将来に影響を与えてしまうことについて説明してきました。

先ほど、安定型、不安型、回避型は幼少期に一定のタイプが形成されてしまうと、それはなかなか変わりづらく、大人になってもこの視点で見てしまいます、と言いました。

しかし、途中で別のタイプに変わることもあります。

例えば、安定型の人が何かつらい出来事によって不安型になったり、反対に回避型だった人が人を信頼できるようになって安定型に変わったりもします。

要するに「自分は常に安全で大事にされている」と思えるようになることが大切なのです。

 

 

今、育児をされている親の方たちは、親としての人生があり、時にはイライラしたり、疲れたり、悲しんだりするときがあって、子供に構ってあげられない時もあるはずです。

「そんな時でも愛情を注ぐことができるのか?」と思われるはずです。

この問題を解決するためには親自身が変わっていくことです。

 

「どう変わればいいのか?」

それは、「ウィルパワー」を鍛えることです。

ウィルパワー」とは、誘惑や衝動をコントロールして、目標に向かって行動していくための力です。

この力を高めることによって、辛いことがあっても自分の意思をコントロールすることができ、自分の子供への愛情が注げなくなることを防ぎます。

ウィルパワーがなぜ子育てに必要であるのかの理由や、ウィルパワーの鍛え方については、メンタリストDaiGoさんの以下の本から知ることができます。

また、こちらの本について書いた以下記事もよければ読んでみてください。

 

[本の紹介]


子育ては心理学でラクになる

 

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