批判する人の特徴と対処
職場でも、ご近所付き合いでも、SNSでの関係でも
他人からの批判や意見に悩まされる人は多いはずです。
何か新しいことを始めよう、今年はこれに挑戦してみようと頑張ろうとした矢先に、誰かからの批判を受けて、
「自分じゃ失敗しちゃうのかな?」「やめといたほうがいいのかな?」と思ってしまったことはないでしょうか。
または、悪意のある批判を受け、怒りや不安などの不快な気持ちになったこともあると思います。
無視しなきゃと思っても、気になってしまう。
今日はそんな批判する相手の正体についてと、その対処法について紹介します。
(この記事はメンタリストDaiGoさんの動画を参考に作成しました。参考動画は記事の一番下に掲載しています。こちらの動画もご覧いただければと思います。)
[目次]
1.批判をする人の正体とは
結論から言うと、その人は仕事ができない人です。
そんな人の言うことを無視できるようなメンタルになればいいのですが、なかなかうまくいかないと思うので対策については後程ご紹介します。
まずは、その人たちがなぜ仕事ができないのかの理由と、彼らの批判する思考について知ってみましょう。
1-1.その人は会社の利益になる仕事をちゃんとしているのか?
職場で一緒に働いている人なら確かめられると思いますが、おそらく利益になる仕事をしていないはずです。机に座って資料を見ているか、誰かとよくわからない会話をしているか、意味のない打ち合わせで予定が埋まっているのではないでしょうか。
商品を売ったり、お客さんに売る商品の設計や開発をしたり、お客さんや社内に提出する報告書の作成をしたりなどの仕事の成果はどれくらいあるのでしょうか。
または、業務の効率化に取り組んだり、チームの悩みを解決したり、お客さんとのトラブルを対処したりなどのサポートをしているでしょうか。
他人を批判する人は、会社の利益になる仕事も、利益を出すためのサポートも大してしていないはずです。
1-2.その人は誰でもできる簡単な仕事をしていないか?
その人は、仕事をしていないというより、誰がやっても成功するような簡単な仕事をしていると思います。誰がやっても間違えないような資料作成や報告書作成などをしている場合は、仕事が早くても仕事ができない人に含まれます。
1-3.仕事のできる人は他人を批判しない
では、本当に仕事のできる人はどうなのかというと、会社の後輩や初心者が何かを挑戦しようとしても批判することはありません。
なぜなら、仕事ができる人は多くのことを挑戦し、多くのことを失敗してきたはずだからです。何かに成功するためには長い時間をかけて失敗と挑戦を繰り返さなければいけないことを知っているのです。だから、挑戦しようとする人を批判したり、嘲笑ったりすることはしません。また、一度失敗したくらいで責めたり批判したりすることもないのです。
成功者が挑戦する人の気持ちを理解できるのは、成功者も今も昔も同じように、何かしらに挑戦し続ける人だからです。
1-4.批判をする人たちの根底にあるものとは?
批判をする人たちのベースとなる考え方とは、固定マインドセットです。
(固定マインドセットの詳細に関してはこちらの記事を参照いただければと思います。)
固定マインドセットを簡単に説明すると、自分の能力はどんなに頑張っても伸びないと思っている人たちです。人は生まれつきの才能によってすべてが決まっていると考えているのです。
この考えが根底にあるため、挑戦して失敗することが怖いと感じています。
「もし失敗して誰かに批判されれば、自分はダメ人間だと思われてしまう。」とびくびくしているのです。そして仮にダメ人間だと評価されたとしても、自分の能力は努力しても成長することはないと考えているため、現状を改善するために努力することすら逃げてしまうのです。
これによって彼らは絶対に失敗しないような仕事ばかりを選び、リスクのある仕事を避けます。
1-5.なぜ彼らは批判を好むのか
彼らは自分の立場を脅かす存在が恐怖でたまりません。
挑戦しようとしている人が成功して、自分よりも上の立場になってしまったら、簡単な仕事をして楽をしている自分の立場がなくなってしまうと思います。
彼らの辞書に「努力によって人は成長する」という言葉はないため、誰かが自分の立場を脅かしそうになった時は、恐怖や不安などの不快感を覚えます。
また、彼らは簡単な仕事に成功している自分を「仕事ができる人間」だと勘違いする場合もあります。
そうすると、リスクをとって挑戦しようとする人を見ると、評論家のように上から物を言いたくなるのでしょう。
仕事ができている自分が、上から目線で意見を言いたくなるのです。
2.批判に負けないための対処法とは
彼らのことを知ったうえで対処法を3つ紹介します。
・「論理的思考」を意識する
・会話する際は「なぜ」「どうして」を質問しまくる
・批判に無視するメンタルを育てる
2-1.「論理的思考」を意識する
批判する人たちの意見に対して、その意見は議論する必要のないものだと認識できれば、不安を感じることもなくなると思います。
そのためにも、自分がやることや言うことに対して、論理性を持たせる必要があります。
「論理的思考」と聞くと、「確かに大切なことはわかるが、実際にどんな考え方を持てばいいのかわからない」と思う人もいるはずです。
自分も、誰かから批判を受けたときは「もっと論理的に説明できるようになれればいいのに」と頭ではわかっていても実行することができずに悩んでいました。
しかし、あとに紹介する本を読んで「論理的とは何か?」に対するシンプルな答えを知りました。
その本で説明していた論理的とは
- 主張
- 理由
- 根拠(データ)
この3つを用意することです。
主張とは、自分の意見です。その主張に対する裏付けが理由となります。そして、その理由を証明するための根拠(データ)が必要です。
(古賀史 健 「20歳の自分に受けさせたい文書講義」星海社新書 第2講 参照 )
2-2.会話する際は「なぜ」「どうして」を質問しまくる
批判してくる人の中には、あなたの不安を煽ってくる場合もあります。
「実績もないのに成功すると思ってんの?」
「考えが甘すぎないか?ほかにも考るべきことが、たくさんあると思うんだけど?」
みたいな感じに言ってくる人たちです。
こう言われると、
「自分が挑戦しようなんて甘かったのかな?」
「自分って無知なのかな?」
と自信を失ってしまうか、
「そんなわけないだろ!口だけの奴が何言ってるんだ!」
と怒りを覚えるかもしれません。
しかし、正しい対処は
その意見に
「どうしてそう思うのか?」
「それがなぜ必要なのですか?」
といった質問をすることだと思います。
上の意見の例に対する質問だと、
「実績が無いと失敗する理由や根拠を教えてください。」
とか、
「ほかにも考えないといけないことって何でしょうか?また、それを考えなかった場合に与える影響は何でしょうか?なぜそれを考えないといけないのでしょうか?」
と質問してみることです。
大切なことは相手の主張に対して自分の正しさを証明することではありません。
大切なのは相手の主張が筋の通った内容であるか、または無視しても問題ない意見かどうかを判断することです。
判断の基準は、先ほど説明した論理的かどうかです。
相手の意見(主張)に対して、理由、根拠(データ)がそろっているかを相手に確認するのです。
理由やデータを提示できなかった際は「無視しても問題ない意見」であるということです。
2-3.批判に負けないメンタルを育てる
メンタリストDaiGoさんは、瞑想や運動によってメンタルを鍛えることができると紹介している通り、瞑想や運動を定期的に実施してみるのは対策になるはずです。
しかし、それ以外にも対処する方法を以下動画で紹介していました。それは、「脱ヒュージョン」と言うテクニックです。
(動画の12:00くらいで脱ヒュージョンについて触れます。)
こちらの動画では、論理性が通用しない相手への対策です。
動画で紹介されていた「脱ヒュージョン」の方法とは別の、「脱ヒュージョン」の方法をこちらの記事でも紹介していますので、見ていただければと思います。
3.最後に
少し批判的な記事になってしまいました。
私も職場でこのような批判的な人によって、メンタルが不安定になった経験があったからかもしれません。
今回の記事で紹介した対処法は、自分自身も完全に習得できていないので、今も努力中です。
また、相手から受ける批判だけでなく、自分が他人に対して上から目線で批判していないかも注意してみましょう。もし、批判する言葉を言っていたら、自分も固定マインドセットに陥っているかもしれないからです。
[参考動画]