ネガティブ思考をコントロールするには?【答えはインサイドヘッドにあります。】
「過去のつらい経験」「言われてイラっとした発言」「恥ずかしい失敗」、、全て忘れたいな。。。
辛いのはわかるけど、ネガティブ感情から目を背けてもダメだよ。
悲しみ、怒り、恥などの感情に襲われた時は、あなたはどのように気持ちを落ち着かせていますか?
それらを無理に抑え込もうとしたり、感じないように別のことを考えて避けようとしたりしていませんか?
でも、それらをしても辛い気持ちが和らいだ経験は少ないと思います。
ネガティブ感情を避けても、時間が経てば再び襲ってきてしまうのです。
感情に支配されないためには、それらの感情を認識し、向き合ったほうがいいのです。
今回は感情との正しい向き合い方を、ディズニー/ピクサー映画の「インサイドヘッド」という作品を参考に話していきます。
ネガティブ感情をコントロールするには、客観視すること
今回ご紹介する対処法は、感情を客観的に見ることです。
なぜなら、落ち込んでいる自分から、1歩離れたところで自分自身を観察することができるからです。
観察することができれば、感情の存在だけを認め、それ以上感情に悩まされることがなくなるのです。
「そんなことをするよりも、嫌な気分は楽しいことをして忘れてしまった方がいいのでは?」
と思われるかもしれません。
皆さんは、
失恋して落ち込んだり、仕事で失敗して悲しんだり、大切なプレゼンテーションを前にドキドキしたりしたときに、
「こんな悲しい気持ちじゃだめだ!」
と思ってネガティブな感情を追い出そうとしたり
「もっとポジティブに考えよう」
と思って感情を感じないように避けたりしていると思います。
でも、それらの努力をして、完全に感情を感じなくなったことはあるでしょうか?
おそらく成功したことはあまりないと思います。
なぜなら、人は「意識しないようにしよう」と思ったことは、逆に意識してしまうからです。
しかし、例えば落ち込んでいる友達がいたとします。
その友達を遠くから観察している自分がいたら、「あいつは今落ち込んでいるんだな」と思っているはずです。
その時の自分は、冷静でいるはずです。
ネガティブな感情は避けてしまうよりも、観察している状況を自分の頭の中でイメージしてみましょう。
ネガティブ感情をコントロールするための、具体的な方法とは?
自分の感情を客観的に見ることを、もっとわかりやすく理解できる映画があります。
ディズニー/ピクサー映画の「インサイドヘッド」という作品です。
物語の主人公であるライリーという少女の頭の中で、ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリという5つ感情をモチーフとしたキャラクターたちが登場します。
このキャラクターたちは、頭の中の「司令塔」と呼ばれるところでライリーの感情を制御しています。
例えば、「司令塔」でカナシミが頭の中の制御を握った場合は、ライリーは悲しみます。
それぞれのキャラクターたちが頭の中で起こす物語が、ライリーの感情に影響を与えて成長していくことを学べる作品となっています。
この作品を見ることで、記憶の仕組みや、感情がもたらす影響、あらゆる感情の大切さについて、ストーリーを楽しみながら知ることができます。
この映画のように、あなた自身も自分の頭の中にこれらの感情を表すキャラクターがいるとイメージし、日々抱く感情に目を向けてみましょう。
「私の悪口を言われた。だから頭の中でイライラが暴れているな。」
「失恋した。今、頭の中はカナシミが制御しているんだ。」
「プレゼンの本番前で、ビビリが騒いでいるんだな。」
などを考えてみましょう。
先ほど説明した、感情を客観的に見るというのは、まさにこの映画のように
「今、自分の感情を支配しているのは、このキャラクターだな」と考えるのを習慣化することです。
ネガティブ感情をコントロールするための例
皆さんも感情のキャラクターを思い描いて、感情を客観視することを試してみください。
「インサイドヘッド」のキャラクターをそのままイメージしてもいいですし、好きな芸能人や、アニメのキャラクターでもいいと思います。
1つの例として、自分でキャラクターを創ってみる方法もあります。
時間をかけて自分で創ったキャラクターは、愛着が湧いてイメージすることを習慣化できます。
例えば、自分の場合だと感情が沸き上がって冷静さを失ってしまっても、頭の中のキャラクターをイメージできるようにキャラクターを描いてみました。
「悲しみちゃん」
「イライラちゃん」
「恐怖子ちゃん」
「ドキドキ」
恥、喜びなどもイメージしているので、今後も描いていきます。
参考までに使用したお絵かきアプリとアプリの使い方の記事を紹介します。
//アプリ
//使い方
最後に
今回紹介したとおり、ネガティブな感情に対処するためには
「客観的に見ろ」とただ言われただけでは、なかなかうまくいきません。
しかし、インサイドヘッドを見て、自分のキャラクターをイメージしてみることで
客観視することの意味が分かると思います。
客観視する方法としては他にも、感情の大きさに点数をつけたり、脱ヒュージョンをしたりなどの方法もあります。
※脱ヒュージョンについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
感情は完全に無くすことはできませんが、感情の存在をただ認めて、その感情が今よりも大きいものにならないようにすることはできます。
ぜひ試してみください。