猫の病気を「トイレ」で見抜く方法
はじめに
以前、私は飼っていた猫を病気で亡くしました。
具合が悪くて元気がなかった時に、寄り添ってあげられなかったことを今でも後悔しています。
皆さんが飼っているペットの様子がいつもと違うと、不安に思うことはないでしょうか。動物は言葉をしゃべれないため元気がなさそうに見えても、それが病気の兆候かどうかはわかりません。
また、仕事で家を留守にすることが多い人は、ペットと触れ合う時間は限られます。ペットと触れ合う時間が少ないと、異変に気付きづらくなってしまいます。
今回は猫の病気を早期発見するための画期的なトイレと、それを開発した会社について紹介していきます。
トイレから日々の健康状態を確認できる「toletta」とは?
「toletta」とは、猫用トイレにカメラや体重計、Wi-Fiを搭載した今までにない製品です。
スマートフォンに専用のアプリを入れて情報を連携させることで以下の機能が利用できます。
トイレで計測したデータをアプリに表示する
猫がトイレをするたびにデータを計測し、スマートフォンからグラフで確認できます。計測するデータは体重や、尿量、トイレの回数、滞在時間などです。また、AI(人工知能)によって日々のデータの変化を判定する機能や、搭載されているカメラでトイレの様子を動画で確認できる機能があります。
顔認証
複数の猫を飼っていても猫の顔を見分け、個別に情報を収集することができます。これにより首輪やタグをつける必要がありません。
獣医師に相談
日々集計した情報を見て、もし異常がみられる場合は、獣医師に相談できるサービスがあります。専門医からの適切な診断を受けることができるのです。
オススメのフードの紹介
集計したデータから、猫の健康状態に合ったおすすめのフードを自動判定して確認することができます。
これらの機能を利用して猫の病気を早期発見し、大切なペットの健康を維持することができるのです。
「toletta」を開発した「ハチたま」という会社とは?
こちらの会社は「ねこが幸せになれば、人はもっと幸せになれる」を企業理念に掲げ、ペット関連のサービス展開をしています。
「株式会社ハチたま」ついて以下の3つを話していきます。
社員の多種多様性がある
「toletta」で搭載されている、AI(人工知能)、画像解析などのエンジニアや、海外展開を担当するメンバーなど、幅広いスキルを持ったメンバーが集まっています。
会社の猫愛が伝わってくる
江の島にあるオフィスは猫も快適に過ごせるレイアウトとなっており、猫への愛情がうかがえます。
オフィスには、保護ねこ社員として「うーちゃま」という猫を飼っています。
「うーちゃま」が快適に過ごせるように、天井に橋がかけられていたり、上に登るための棚の設置がされていたりします。
こちらの記事からオフィスの写真を見ることができます。
「toletta」をさらに改良するために取り組んでいる
「toletta」は一度改良を加えられており、正式には「toletta2」として現在発売されていますが、以下の通り今後も改良するための取り組みを実施しています。
- 健康状態を診断するためのアルゴリズムを開発し、集計データから健康の異常を自動判定できる機能を搭載する
- 獣医師とのLINE相談サービスの拡充と強化を進める
今後の「toletta」の進化も楽しみですね。
(上記のアプリの機能は2020年2月末にリリースを予定しているそうです。)
最後に
身の回りのモノに通信機能を搭載するIoT(モノのインターネット)と呼ばれる製品は年々増えてきています。エアコンやテレビ、照明器具などの家電製品に導入されているのがよく知られています。
この技術を猫のトイレに導入することは、今後のIoTの可能性をさらに広げてくれると思います。
「toletta」を利用することでより多くの飼い主が、自分の子供に健康診断を受けさせるように、ペットも大切に育てることができます。
元気な姿で癒しを与えてくれる猫は大切な家族なので、それをサポートしてくれる素晴らしい製品を知りました。
参考サイト
IoT猫トイレのハチたまがマネックスなどから2億円調達、健康状態の自動判定機能を実装、そして世界へ | TechCrunch Japan