パン生地を作る方法って、どんな種類があるの?【ストレート・オーバーナイト・中種】
パン生地の作り方ってどんな種類があって、どんな違いがあるのかな?
発酵時間の長さを変えるだけで、色んな違いがあるよ!
ということで今回は、私が調べたパン生地の製法を3つ紹介したいと思います。
【パン生地の製法の種類】
①ストレート法:パン生地をその日のうちに発酵させて、当日焼き上げる
→【特徴】小麦の風味が、楽しめる
②オーバーナイト法:冷蔵庫で数日間じっくり発酵させる
→【特徴】もっちりとした触感が、楽しめる
③中種(なかだね)法:1晩寝かせた生地と、当日作った生地を混ぜて作る
→【特徴】小麦の風味とモチっとした触感を、両方楽しめる
それそれの生地の特徴も説明するので、気になった方法があったら参考にしてみて下さい。
では、説明していきます。
ストレート法とは?
最初は、スタンダードな作り方です。
生地をこねたその日に発酵を終わらせて、焼き上げます。
この製法のメリット・デメリットは、以下の通りです。
~補足説明~
ストレート法は、パン作り初心者の人が最初に覚える作り方だと思います。
作ったその日に完成させるので、小麦の風味がちゃんと残っているパンが作れます。
ただ、ホームベーカリーの機器を使わずに手ゴネで作る場合は注意点もあります。
まずしっかりと生地をこねないと、発酵が上手くいかずに膨らまない可能性があります。
そして発酵時間は短すぎてもダメですし、長すぎてもダメです。
発酵の時間は、だいだい室温で1時間ほど置いておく必要があります。
逆に発酵しすぎてしまうと、酸味が強くなったり焼き上がりが白っぽくなってしまいます。
ストレート法で作れば、パン作りの一連の流れが覚えられるよ!
オーバーナイト法とは?
『オーバーナイト』、、、なんかカッコイイ名前ですよね。
これを簡単に説明すると、生地を冷蔵庫で寝かす作り方です。
特徴としては、一晩以上かけて生地をじっくり発酵させます。
それぞれのメリット、デメリットは以下の通りです。
~補足説明~
オーバーナイト法の特徴は、冷蔵庫でじっくり生地をなじませることで小麦に水分がしっかり含まれるため、しっとりとした生地になります。
生地を短時間で発酵させなくていいので、発酵を促す「砂糖」を多く入れる必要がありません。
また生地をこねる時は、材料が均等に混ざるくらいこねればOKです。
(こねる時間は1~2分くらいで十分です。)
手ごねよりも時間をかけて、しっかりこねる必要も無いので初心者でも安心して作れます。
ただデメリットとしては時間を置くことで、強力粉の小麦の風味が薄れてしまうことです。
生地を寝かす期間は、個人的には2日間(冷蔵庫に入れて48時間)がベストだと思いました。
あんまり寝かす期間が長いと発酵しすぎてしまい、少し酸味の強いパンが仕上がってしまいます。
最長でも4日までには、焼いたほうがいいと思います。
手間がかかる生地をこねる作業が、だいぶ楽になるのが良いよね。
中種(なかだね)法とは?
中種(なかだね)法は、先ほど紹介した『ストレート法』と『オーバーナイト法』を組み合わせた製法です。
簡単に説明するとオーバーナイト法で作った生地(=中種)と、通常通りに作った生地を混ぜて合わせます。
この製法のメリットとデメリットは、以下の通りです。
~補足説明~
生地をしっかり寝かした中種を使うことで、しっとり感が増します。
オーバーナイト法との違いは、当日こねた小麦粉も含んでいるため小麦の風味も少し残ったパンが出来上がります。
加えて水分が中まで浸透した小麦粉は、時間が経ってもパサつかないパンに仕上がります。
生地を寝かせると、しっとり感が長続きするというメリットもあるのです。
中種を入れるの比率は、だいたい生地全体の5割~7割くらいの量です。
作るのにひと手間かかりますが、それに見合った味わいのあるパンができます。
なので、よくお店で売っている食パンはこの「中種法」が用いられているそうです。
ストレート法との味の違いを、食べ比べてみるのも面白そう!
今回は、ここまで。
以上で、パン生地の作り方について説明を終わります。
おわり
手作りピザを作ろう!!【実はパンよりも早くできる】
ピザ作るのって、意外と難しそう。
2次発酵がいらないから、実はパンよりも時間がかからないよ!
パンを焼けるようになったら、次はピザを作ってみるのをオススメします。
以下のポイントを押さえれば、ピザづくりは意外と簡単にできます。
【ピザづくりのポイント】
- 生地はできるだけ、薄~く伸ばして焼く
- チーズはこれでもかと言うくらい、多めにのせる
では、手作りピザについて説明していきます。
ピザ作りは、実はパンよりも早い
ピザ作りがパンよりも早くできる理由は、2次発酵の必要が無いからです。
通常パンを焼く前は、生地に空気を入れるために2次発酵を行います。
これによって焼き上がりのパンは、ふわっとした触感になるのです。
しかし、ピザ生地は薄くて少しカリッとした触感をしていると思います。
なので、焼く前に生地に空気を入れる必要がありません。
そのため、2次発酵せずにそのまま焼けるのです。
2次発酵で、1時間くらい生地を寝かせる必要が無くなるんだね!
ピザの生地は、いつも作っているパン生地を使えばいい
本格的なピザ生地を作る場合は、材料や分量は重要かもしれません。
でも私のように、ずぼらにピザを作るなら普通のパン生地でも問題ないと思います。
生地は、1次発酵が終わった生地を使います。
生地を薄ーく伸ばして高温でカリッと焼き上げるので、皆さんがいつも作っているパン生地で作っても味や触感に大きな影響はないはずです。
念のため私が作る時の生地の材料と分量を、以下に記載しておきます。
【ピザ生地1枚分の分量】
- 強力粉:150g
- 水:90~100ml
- ドライイースト:1.5g
- 塩:小さじ1くらい
- 砂糖:小さじ1くらい ※砂糖は入れなくてもいいかも
(あとはお好みでバターやオリーブオイルを、生地に練り込んでもいいと思います。)
ピザの具材について
ピザの具材ですが、最も簡単に準備するなら以下の3つだけでOKです。
- ピザ用ソース
- ピザ用チーズ
- バジル
ピザ用ソースは、こういうのがスーパーなどで売られています。
バジルが無ければ、ピーマン、玉ねぎ、とかでもいいと思います。
チーズの種類は特に指定はないですが、マルゲリータでは一般的にモッツァレラチーズを使用しています。
色んな種類のチーズを混ぜてみても、美味しくできると思います。
ピザ用のソースを自分で作る場合は、以下のレシピを参考にしてみて下さい。
【材料】
- トマト缶:1缶
- ニンニク:1~2かけら
- オリーブオイル:大さじ4~5杯
【作り方】
- 鍋にオリーブオイルと刻んだニンニクを入れて、火をかける
- ニンニクから香りが出てきたら、トマト缶を全て入れて20分ほど中火で煮詰める
- 程よくトロっとするくらいまで水分が飛んだら、完成です
ソースは水っぽすぎると液が流れたり生地に染み込んでしまったりするので、じっくり火を通して水分を飛ばしましょう。
煮詰めている時、ソースが焦げそうなら火を弱めよう
ピザの作り方
ピザ生地とトッピング用の具材の準備ができたら、後は簡単です。
【ピザの作り方】
- 1次発酵が終わった生地を、オーブンの天板に収まるくらいに綿棒で円形に伸ばしていく。(できるだけ薄く)
- 伸ばした生地にピザソースを最初に塗り、その次に具材をのせて、最後にチーズを大量にのせる(チーズは想像の1.5倍くらいの量を入れる)
- 予熱したオーブンで220℃で12分焼く
具材をのせたら、2次発酵せずにそのままオーブンで焼こう!
まとめ
以上が、ピザの作り方の説明でした。
最後に、今回のポイントをおさらいしていきましょう。
【ピザづくりのポイント】
①生地はできるだけ薄~く伸ばして焼く
→外はカリッカリ、中はモチっとした触感にできる
②チーズはこれでもかと言うくらい多めにのせる
→チーズの量が多いとチーズの濃厚な味わいが、ピザソースと絡んで絶妙な美味しさになる
シンプルな材料で、美味しいピザが作れるので是非試してみて下さい。
終わり。
牛乳・ヨーグルトを混ぜたパン生地は、どうなるの?【乳製品を使う効果を説明】
パン生地に牛乳やヨーグルトを入れると、クリーミーになるのかな?
乳製品に含まれる乳酸菌と、ドライイーストのイースト菌の組み合わせが気になるね。
パンと乳製品の相性って、実際どうなのでしょうか?
先に結論から言うと、以下のような効果があります。
【乳製品を入れることによる効果】
- 発酵が促進されて、早く膨らむ
- しっとりモチっとした生地に仕上がる
- 乳製品のミルキーさや酸味はほとんど感じない
実際にどう変わるのかを体感するために、乳製品を入れたパンを作って調べました。
検証のために作ったパンの分量を、下に書いておきます。
【パンの分量】
- 強力粉:250g
- ヨーグルト:100g
- ドライイースト:3g
- 牛乳:100ml
- 塩:小さじ1
- 砂糖:小さじ1
- はちみつ:大さじ1
では、牛乳とヨーグルトの効果について説明していきます。
効果①:発酵が促進されて、早く膨らむ
乳製品を入れて、最も変化がわかりやすいのは発酵するときです。
生地が膨らむスピードが、速くなります。
これは、 ヨーグルトに含まれる乳酸菌とドライイーストに含まれるイースト菌が合わさることで、発酵が促進されるからです。
この2つの菌の相性は、いいってことですね。
ただ、発酵が早いという事は『過発酵(発酵のやり過ぎ)』にも注意が必要かもです。
実際に、私がヨーグルトを入れて1時間ほど1次発酵をして焼いた時は、表面が白っぽいパンができました。
これは、長時間の発酵によって生地の中の糖分が減りすぎたことで、きつね色の焼き色が付かなかったことが原因だと思われます。
パンの表面のきつね色は、糖分によるものだったんだね!
砂糖に火を通すと、きつね色のカラメルに変化するのと同じだね。
効果②:しっとりモチっとした触感になる
牛乳やヨーグルトを入れて作ったパンは、通常よりしっとり・モチっとした生地になります。
生地の断面を見てみると空気の穴はちゃんとできていますが、ギュッと詰まったような見た目をしています。
悪く言うと、口当たりが重い生地って感じがします。
なので軽い口当たりでふわっとしたパンが好きな人は、食べた時のイメージが少し期待外れになってしまうかもしれません。
しっとりとして、モチっとした触感のパンを食べてみたい人は、牛乳とヨーグルトを入れてみるのをオススメします。
効果③:味について
一番気になるところが、味だと思います。
結論から言うと、ほとんど牛乳やヨーグルトの味は感じませんでした。
ただ、何も入れていないパンとは違って『味の深み』みたいなものを感じました。
上手く表現できませんが、普通のパンを食べると「バターか何か付けて食べたい」と感じるのですが、ヨーグルト入りのパンを食べると「特に何もつけなくても食べられるかも」と思える違いがありました。
(もちろん、バターやはちみつを塗って食べても美味しいですよ!)
味の種類は全く違いますが、全粒粉のパンを食べてほんのり小麦の風味を感じるくらいの微妙な違いだと思います。(伝わってくれ)
まとめると、味が劇的に変わることは無いです。
味の変化をもっと感じたい人は、牛乳の量を増やしたり砂糖の量を増やすのがいいと思います。
ヨーグルトの量を増やす場合は、酸味が強くなってしまうので注意してください。
乳製品は、味よりも生地の触感を変える効果があるんだね!
まとめ
乳製品を入れることで、発酵時間が変わったりパンの触感が変わったりすることが分かりました。
劇的に味が変わるわけではありませんが、材料1つや作り方1つを変えるだけでもパン作りの幅は広がっていきます。
初心者の人は基本的なパン作りに慣れたら、少しずつアレンジを加えていくことでさらに楽しさが増してくると思います。
今度は、どうすればふわっと軽い触感のパンが焼けるか?についても調べてみようと思います。
以上で、パン生地に乳製品を入れたらどうなるの?という話を終わります。
手作りパンの作り方とは?【パン作り初心者さん向けに、作業の基本を解説】
自宅にいることが多いと、パン作りをしてみたくなっちゃうなぁ。
料理経験が無い人でも、パンって作れるのかな?
今回は、『パン作りってどうやるの?』と思っている人に、作り方の流れや基本的な知識をご紹介します。
以下の3つの内容を身に付ければ、基本的なパンは簡単に作れると思います。
- 作業の流れについて
- 材料について
- 発酵について
ザックリとではありますが、なるべく分かりやすく説明しているので軽い気持ちで読んでいただければと思います。
このようにこのブログでは、料理を全くしたことが無い人でも手間ヒマ掛けずに楽して美味しい料理を作れるような情報を発信しています。
パン作りのザックリな流れ
結論から言うと、以下がパン作りの基本的な流れです。
※きっちりと1つずつ覚えようとしなくて大丈夫です。
『こんな感じなんだ~』ってゆるい感じで、読んでいってください。
【パン作りの流れ】
- 材料をボウルにぶち込む(強力粉、水など)
- 混ぜる・こねる
- バターを入れてこねる
- 1次発酵
- 生地を分けて丸める
- ベンチタイム
- 生地の成形
- 2次発酵
- オーブンで焼く
それぞれの工程の説明や、注意点などをざっくり説明していきます。
1. 材料をボウルにぶち込む!
まずは大きめのボウルを用意して、材料を全部ぶち込みましょう!
次の章で詳しく説明しますが、材料は5つだけです。
(強力粉、水、ドライイースト、塩、砂糖)
これらの材料は、分量を守って入れる必要があります。
でも『分量をちゃんと量るのが面倒だな~』と思った人は、ラクに計測する方法をこちらの記事で説明しているのでチェックしてみて下さい。
(具体的な分量についても、この記事に書いています。)
材料を入れる際の注意点を1つだけ挙げるとしたら、油分(バター、卵、オリーブオイルなど)を含んだ材料を入れる際は、最後に入れましょう。
油分は最後に入れないと、生地が膨らみづらくなっちゃうよ!
2. 混ぜる・こねる!
皆さんがよくご存じの、こねる作業です。
ひたすらに、こねてください。
10分以上は、こね続けてください。
憎い相手をイメージして、こねてもいいと思います。
うるさい上司、家事/育児に無関心な夫、無駄話の多いご近所さん、頭ごなしに怒鳴りつけてくる学校の先生、、などなど
あらゆるストレスを、このパン生地にぶつけましょう。
怒りをぶつけた分だけ、パン生地はもっちり・ふわっとした焼き上がりになってくれます。
ただ水分量が多いと、生地がベチャベチャしてしまうことがあります。
こういう場合は、作業台や生地の表面に「打ち粉」をしてもいいです。
打ち粉とは、強力粉を軽く振りかけることです。
こうすることで、生地が手や作業台にくっついてしまうのを防いでくれます。
最初はベチャベチャしていても、こね続けることで水分が抜けていき最終的にはまとまってくれるはずです!
生地がまとまるまで、頑張ろう!
3. バターを入れてこねる!
材料は5つだけって言ったのですが、ごめんなさい。バターもありました。
無くても作れますが、あると風味が増すのでお好みで入れてください。
バターは油分を含むので、ある程度生地がこねられてから混ぜます。
バターを生地と混ぜると、再び生地がベチャベチャしてきます。
でも、さらにこね続けることで生地につやが出てきて、つるっとした生地になります。
、、、という感じでパン作りで1番疲れるのは、こねる作業です。
この手間を省きたい人は、『ホームベーカリ』を使うのもいいと思います。
(自分で作ったという達成感は薄れてしまいますが、、)
こういう感じの商品 ↓↓
材料だけぶち込んでスイッチを入れれば、後は自動的にパンをこねて焼いてくれます。
機械に頼るのもいいけど、一度は手作りの美味しさを味わってほしいかな。
4. 1次発酵する!
こねの作業が終わったら、発酵の作業に移ります。
「発酵」と聞くと難しそうな感じに聞こえますが、作業自体はすごく簡単です。
やることは、生地を放置するだけです。
こね終わった生地をボウルに戻して、ラップをして1時間ほど暖かい場所に置いておきましょう。
すると、自然と生地が2倍くらいに膨らんでくれます。
オーブンレンジに発酵機能がある場合は、35~40℃の温度で30分くらい温めてあげましょう。
オーブンを使えば室温で発酵させる場合よりも、発酵時間を短縮できます。
『なぜ、発酵が必要なの?』については、後ほど説明するよ!
5. 生地を分けて丸める
1回目の発酵が終わった生地を、好みの大きさに分割します。
まるまる1個の大きいパンを作る場合は、生地を丸めるだけで大丈夫です。
生地を丸める際は、なめらかな面を全体に伸ばしていく感じです。
生地の端っこやシワなどは、全て生地の底に集めるようなイメージで丸めてください。
最後に生地の底に集まった端っこ部分やシワを、指で軽く閉じればOKです。
6. ベンチタイム
「ベンチタイム」って、聞き慣れない言葉だと思います。
これは、生地を室温で休ませることです。
だいたい10分~20分くらい生地を放置しておきましょう。
ベンチタイムをする理由は、生地を柔らかくするためです。
生地を柔らかくした方が、次の工程の『生地の成形』作業が楽になります。
この時もラップをかけて、乾燥防止をしておきましょう。
7. 生地の成形
パンの焼きあがりの形になるように、生地の形を作ります。
丸いパンを作る場合は1回生地を平らに広げてから、再びつるっとした表面を伸ばすように丸めていきます。
生地のつなぎ目は底の部分に集めて、最後に指でつまんでしっかり閉じましょう。
食パンを作る場合は、成形した生地を型に入れます。
カレーパンやアンパン、クリームパンなど具のあるパンを作る場合は、この工程で具を入れます。
8. 2次発酵
2回目の発酵です。
なぜ2回も発酵が必要なのかと言うと、再び生地に空気を含ませるためです。
生地を成形すると、生地の空気が抜けてしまいます。
それをもう一度発酵させることで、生地を膨らませます。
2次発酵は、30分~1時間ほど行います。
生地の大きさは、発酵前より1回りくらい大きくなります。
2次発酵が終わったら、空気が抜けないように生地には触らないようにしましょう。
9. 焼き上げ
ここまで来たら、後はオーブンで焼くだけです。
オーブンのトレイに耐熱シートを敷いて、その上にパン生地を乗せます。
300gの強力粉を使ってパンを焼く際は、220℃で20分を目安にしてください。
とは言ってもパンの種類や大きさよって焼き時間は変わるため、最初の内は焼き色を確認しながら焼く時間を調整してみてください。
あと、オーブンは余熱をしてから焼きましょう。
以上が、パン作りの工程でした。
パン作りの材料は、5つだけでOK
パンの基本的な材料は、以下の5つです。
【パンの材料】
- 強力粉
- 水
- ドライイースト
- 塩
- 砂糖
※お好みで「バター」もあると、風味が増します。
それぞれの材料の説明をしていきます。
1. 強力粉
パンで使用する粉は、『強力粉』です。
小麦粉には『強力粉』『中力粉』『薄力粉』などの種類があります。
その中でも強力粉は、生地にまとまりが出やすいです。
理由は、「グルテン」という成分ができやすいからです。
この「グルテン」によって、パンに弾力性やもっちりとした触感が生まれます。
反対に薄力粉は、グルテンができづらいです。
薄力粉で作るお菓子の代表的なモノとして、クッキーがあります。
クッキーは、サクサクして崩れやすいですよね?
あれは、グルテンが少ないからなのです。
ちなみに、薄力粉はケーキのスポンジ作りでも使用するよ。
【補足】
パンによっては、薄力粉も混ぜて作るレシピがあります。
その場合は、生地が少しもっちりした仕上がりになります。
このように小麦粉を使い分けることで、色んなパン生地を作れます。
2. 水
水は強力粉と混ぜることで、グルテンを発生させる役割があります。
水の量の基準は、強力粉のだいたい6割くらいです。
でも水の量を調整することで生地の仕上がりが変わってくるので、お好みの量を探すものいいと思います。
3. ドライイースト
ドライイーストとは、パンを膨らませるために必要な粉です。
パンが膨らむ理由については後程説明しますが、このドライイーストを少量入れる必要があります。
4. 塩・砂糖
砂糖には、ドライイーストのイースト菌が発酵するのを促進させる効果があります。
塩は味を付ける以外にも、発酵しすぎの防止や生地に弾力を持たせる役割があります。
~ バターは? ~
前述した通り、バターはお好みで入れても入れなくても作れます。
でも、バターはパンに風味や味の深みを増す効果があります。
例えば、『普通の食パンとバターロールの味の違いを思い出してみて下さい。』と質問すれば、読者の皆さんにも味の違いが伝わるのではないでしょうか?
また、バターには『有塩』『無塩』 の二種類があります。
個人的にどっちを使っても、パンは問題なく作れます。
でも有塩を使う場合はバター自体に塩分が含まれるので、別で入れる塩の量を少しだけ調整してください。
以上が、材料の説明でした。
発酵って何?なぜ必要なの?
なぜわざわざパン生地を放置して、発酵させる必要があるのか?
それは、パンを膨らませるためです。
パンを食べたときに感じる「ふわっと」した軽い触感は、パン生地の中に空気が含んでいるからです。
発酵を一言で説明すると、『生地の中に小さな空気をたくさん発生させて、閉じ込める』です。
そして発酵に必要な材料が、『ドライイースト』です。
ドライイーストには『イースト菌』という菌が入っていて、この菌が生地の中に含まれる糖分を摂取してガスを発生させます。
ただ、この時に生地のこねが足りていないと生地が膨らみません。
こね不足だと生地が破けやすくなり、発生したガスが外に逃げてしまうからです。
このように『上手く発酵しない 』『パンが膨らまない』など、発酵に失敗する可能性もあります。
発酵を成功させるためには、いくつかの注意点があるので詳しく知りたい人はこちらの記事もチェックしてください。
今回は、ここまで。
長文の記事になってしまったので、一度にすべて覚える必要はありません。
何となく『パン作りってこんな感じの流れなんだ~』ってわかってくれれば、問題ないです。
あとはYouTubeを開いて『手作りパン 初心者』で検索して出てきた動画をとりあえず視聴してみて下さい。
そうすれば、きっと『私もパン作れるかも。。。』と思えているはずです。(他力本願)
以上で、パン作りの基礎の説明を終わります。
パン作りで、分量を量るのが面倒な人へ【ずぼらなパン作り:入門編】
パン作りで分量は大事ってのはわかるけど、本音を言うとグラムを量るの面倒だなぁ~
料理の手間は、なるべく減らしたいよね。
パン作りは、分量を守るのが大事!!
でもパン作りに限らず、料理で分量を量るのって正直言うと面倒くさいですよね?
計量器を使って、少しずつ量を調整して、、、、
大事なことなのはわかりますが、この手間を少しでも減らしたい!!
ということで、今回はどこのご家庭にもある『お米の計量カップ』と『計量スプーン』を使って分量の測定方法を紹介します。
(ぶっちゃけ、計量スプーンが無くても作れると思う。。。)
このように私のブログでは、料理を全くしたことが無い人でも手間ヒマかけずに、ラクに美味しい料理を作れるような情報を発信しています。
パン作りに必要な材料について
今回はパン作りにかかせない以下の材料に関して、簡単な分量の計測方法をご紹介します。
「強力粉」「水」「ドライイースト」「塩」「砂糖」
この5つです。
【計量スプーンで量る物】
・塩
・砂糖
※個人的に塩と砂糖に関しては、計量スプーンが無ければ目分量でもOKだと思っています(ずぼら)。
ドライイーストに関しては小袋で小分けされているタイプのを使うと、分量を量る手間が無くなります。
では、それぞれの計量方法について説明していきます。
強力粉の分量
粉には、大きく分けて強力粉・中力粉・薄力粉の3種類あります。
パン作りには、『強力粉』を使います。
強力粉は、200mlのカップで110gの重さがあります。
他の粉も、以下の通り同じです。
材料 | カップ(ml) | 重さ(g) |
---|---|---|
強力粉 | 200 | 110 |
中力粉 | 200 | 110 |
薄力粉 | 200 | 110 |
お米の計量カップは基本的に180ml(1合が180ml)なので、1カップで99gの計算になります。
材料 | カップ(ml) | 重さ(g) |
---|---|---|
強力粉 | 180 | 99 |
なのでお米のカップ 1杯で、だいたい100gだと覚えておいてください。
パンのレシピで「300gの強力粉」と書いてあったら、お米のカップで3杯分入れればいいってことだね!
水の分量
水は、生地の質感や発酵のしやすさなどに影響を与えるので重要です。
ただ、お水の分量はシンプルです。
水の重さ(g)と体積(ml)は、同じ比率だからです。
(水 100g=100mlであるということです。)
材料 | カップ(ml) | 重さ(g) |
---|---|---|
水 | 100 | 100 |
なので、計量カップのメモリに合わせて水を入れればOKです。
パンのレシピに水の分量が重さ(g)で書いてあっても、容量(ml)で書いてあっても、お米の計量カップのメモリ通りにそのまま水を入れてください。
レシピの分量を見るのが面倒な人は、以下のパン生地の比率を覚えておいてください。
ちょうどいい水の比率:100gの強力粉(粉類)に対し、水は60~65g
例えば200gの強力粉に対して、お水は約120mlをお米の計量カップで量って入れればOKです。
もし、この比率を覚えるのすら面倒だと思った人は、もはや覚えなくてもいいです。
ぶっちゃけ、こねやすい柔らかさになるまで水を足していくスタイルでも問題ないと思います。(支離滅裂)
粘土よりも少し柔らかいくらいが、ちょうどいいと思うよ!
ドライイーストの分量
『ドライイースト』とは、パンを膨らませるために必要な材料です。
これがあるおかげで、生地が発酵してふわふわな触感になるのです。
ドライイーストは、強力粉や水に比べて少量しか入れません。
個人的な目安ですが、
って感じです。
正直、たった数gの重さを計測するのって面倒ですよね?
なので、以下のような3gずつ袋に小分けになっているタイプを買うと、分量を量るのが楽です。
(大きいスーパーでも、売っていると思います。)
砂糖・塩の分量
最後は、塩と砂糖です。
砂糖には、ドライイーストのイースト菌が発酵するのを促進させる効果があります。
塩は味を付ける以外にも、発酵しすぎの防止や生地に弾力を持たせる役割があります。
それぞれの分量は、だいたい
- 100gの強力粉に対して、砂糖は5g
- 100gの強力粉に対して、塩は2g
これを計量スプーンで表すと、
砂糖5gは、小さじ1杯ちょっとくらい。
塩2gは、小さじ半分くらいです。
※ちなみに計量スプーンの小さじ1杯分のそれぞれの重さは、以下の通りです。
材料 | 小さじ(5ml) | 重さ(g) |
---|---|---|
砂糖 | 1 | 4 |
塩 | 1 | 5 |
【補足】
ただ砂糖や塩は、ドライイーストほど発酵や味に影響しないと思うので計量スプーンがない場合は、目分量でもいいかなと思っています。(ずぼら)
入れすぎには注意が必要ですが、目安の量を覚えておくだけでも美味しいパンは作れるはずです。
今回は、ここまで。
真面目にパン作りをしている人からすると、いい加減で怒られそうな内容かもしれません。
でも私と同じようにずぼらな性格で、「私は気楽に作りたい!」っていう人は参考にしてみて下さい。
以上で、分量を量る手間を減らしたパン作りについての説明を終わります。
パンが膨らまない!?【しっかりと発酵させるために必要なこと】
パンが発酵しないよーーー(泣)
これから話すポイントが、できているかをチェックしてみよう。
分量のとおりに作ったのに、生地が膨らんでくれない!
発酵が上手くいかなくて、美味しいパンが焼けないという人は多いと思います。
発酵不足の問題は、美味しさ以外にも生焼けがあります。
生焼けはお腹を壊す原因にもなるので、衛生面でも味の面でもこの記事を読んで、しっかり発酵できるパンを作りましょう!
今回は、しっかり発酵するパンを作るために 『温度』と『イースト菌』についての話をします。
発酵は、材料を入れる時から大切
生地を作る時、材料は 分量だけ守って入れればいいと思っていないでしょうか?
実はよく発酵させるには、材料を入れる時からが重要なのです。
生地を作る時に、発酵しない原因を作ってしまうポイントは以下の通りです。
それぞれのポイントついて、詳しく見ていこう!
原因①:ドライイーストが少ない
パンが発酵して膨らむ理由は、ドライイーストによるものです。
ドライイーストに含まれるイースト菌が、粉や水分と混ざり合うことで膨らんでいきます。
そのイースト菌が少ないとそもそも膨らみづらいので、 ドライイーストの量を増やしてみましょう。
個人的なドライイーストの配合量の基準は、300gの強力粉に対して3gのドライイーストを配合すれば、十分膨らむと思います。
※強力粉100~200gくらいなら、1.5g程度入れればいいかなと思います。
ドライイーストの分量を量るのが面倒な人は、3gずつの袋に小分けにされているタイプの商品があるので、それを使ってみるのがいいと思います。
(大きいスーパーでも、売っていると思います。)
原因②:イースト菌のエサとなる砂糖が少ない
イースト菌は砂糖を入れると、発酵しやすくなります。
強力粉とドライイーストだけでも発酵は行われますが、もし膨らみにくいと思ったら砂糖を加えてみましょう。
砂糖の分量はだいたい100gの強力粉に対して、3~5gほどです。
計量スプーンだと、小さじ1杯ちょっとくらいです。
ちなみに発酵させすぎたパンを焼くと白っぽくなるよ。その理由は、発酵によって生地の中の砂糖が減ってしまうからなんだよ。
原因③:水・牛乳の温度が低い
ドライイーストに含まれるイースト菌は、温度が高いと活発に働きます。
生地で使用する水や牛乳などの液体が冷たすぎると、膨らみづらくなります。
水や牛乳の最適な温度は、30~40℃くらいです。
(イメージは、お風呂のお湯の温度です。)
水や牛乳は、ドライイーストと混ぜる前にレンジで30秒ほど温めて使用するのがいいと思います。
ただし、注意点があります。
イースト菌は温度が高いと活発に働くと言いましたが、高すぎると死にます。
液体の温度が60℃以上だとイースト菌が死んで発酵しなくなってしまうので、温めすぎは注意しましょう。
原因④:油が発酵の邪魔をしてしまっている
生地の材料にはバター、卵、オリーブオイルなどの『油分』を含む材料を入れる場合も多いはずです。
ただ、この油分がドライイーストにかかってしまうと、イースト菌の活動を邪魔してしまい発酵が上手くいかない場合があります。
ですが、どうしても油分を含んだ材料を使う必要もありますよね?
その場合は、先にドライイーストを水や牛乳と混ぜてから油分を入れましょう。
【補足】
簡単な方法としては、ボウルに入れた強力粉の左右に溝を掘って右にドライイースト・左に卵やバターなどを入れて、混ざらないようにしましょう。
そのあと、水や牛乳などの液体をドライイーストめがけてぶっかけてから、全体を混ぜるのがオススメです。
材料を入れる順番や、混ぜる順番も発酵に影響していたんだ!
材料の配合がちゃんとできたら、後はしっかりこねるだけ
上で説明した材料の配合時の注意点を守れば、後はしっかりこねるだけです。
生地は、しっかり時間をかけてこねましょう。
こね不足の生地は、膨らまない原因となります。
理由は、生地のグルテン膜が弱いことが原因です。
グルテン膜には、パン生地に弾力やまとまりを持たせる役割があります。
生地に弾力性や強度が足りないと、発酵時に発生したガスによって生地が破けてしまい、うまく膨らみません。
このグルテン膜は、生地をこね続けることで発生します。
生地を手でこねる時間は、だいたい15~20分を目安にしてみて下さい。
(最低でも、10分くらいはこねてください。)
生地がしっかりこねられているかをチェックするための、テスト方法があります。
『グルテンチェック』と呼ばれるのですが、やり方は簡単です。
こねた生地をうす~く伸ばして、生地の裏側から指で軽く押します。
生地の裏側にある指が軽く透けて見えるくらいの薄さでも、ちゃんと生地の膜が張っていれば、合格です。
途中で生地が簡単に破けてしまった場合は、まだこね不足という事になります。
以上で、発酵に関する話を終わります。
手作りパンを作ってみたい人は参考にしてみて下さい。
終わり。
手作りパンを、しっとり・もっちりさせるポイントとは?
パンを焼いてみたけど固くなっちゃって、しっとりもっちりとした感じにならないんだよね。
パンが固くなる原因って、何があるのだろう?
発酵ちゃんとできていたのに、生地が固くなってしまう!
もっと、しっとりしてふわっとした触感のパンを焼きたいと思いますよね?
今回は、固くないパンを作るために『水分量』と『材料』と『焼き加減』についての話をします。
1. 水分量は、気持ち多めに
最初に気にすることは、水分量です。
生地の中の水分が少ないと焼いたときにすぐに水分が蒸発してしまい、パサついたパンになりがちです。
水分量が少ない生地になってしまう原因は、こねる時にあると思います。
材料を混ぜた際に、生地がべちゃべちゃした感じになることがあります。
べちゃべちゃすると、手やこねる台にくっついて嫌だよね?
でもこの時に、粉を足してはいけません。
こね始めは、生地がべちゃっとするくらいでも問題ないのです。
理由はこねていると生地の水分が無くなって、まとまってくるからです。
レシピの分量通りに作れば 問題ないとは思いますが、こね始めの時に「生地の弾力が強い」と感じたら、水や牛乳を足してみましょう。
生地がこね不足だと生焼けが発生するので、10分以上かけてしっかりとこねてね!
2. 水の代わりに、牛乳を入れる
生地に牛乳を入れると、もっちりした触感になります。
牛乳を入れた生地をこねると、生地同士がまとまりやすくなり弾力のある生地になります。
焼き上がりはギュッと中身が詰まったような仕上がりになり、味は水で作った時よりも奥深い風味を感じます。
ただ、ふんわりと軽い触感のパンを作りたい人には、あまりオススメしません。
確かにもっちりとはしますが、どちらかと言えばズッシリと重めの生地ができます。
少し食べ応えのあるパンを作りたいと思っている人は、水の代わりに牛乳を入れてみてはいかがでしょうか。
牛乳を入れると、生地のまとまりが良くなるんだね!
3. 火の通しすぎに、注意
焼きすぎてしまうと、生地の中の水分が無くなってパサつく原因になります。
しかし作るパンの種類・大きさや、使用するオーブンによって焼き時間は異なってきます。
なので以下の温度と時間を基準として、皆さんのパンの焼きに具合よって温度や時間を調整していくのがいいと思います。
基準は、220℃で20分です。
※300gの強力粉で作ったパンのサイズまでだったら、この基準でしっかり火が通るはずです。
でも発酵がちゃんとできていないパンは、生焼けになる可能性があるから注意しよう!
ちなみに自分の場合はこの基準だとパンが固くなってしまったので、火加減と焼き時間を下げました。
自分の基準は、200℃で15分くらいになりました。
また焼いてる最中にオーブンを覗いて、パンの焼き色を確認することでも判断できます。
パンのてっぺん部分が黒くなり始めたら、焼きすぎの可能性が高いです。
全体がしっかりきつね色に変わるころ合いが、ちょうどいいと思います。
生地を焼く際も、発酵不足だと焼き色が付きづらくなるよ! 発酵が上手くいかないという人は、こっちの記事もチェックしてみよう。
今回は、ここまで。
以上で、しっとり、もっちり感を出すための注意点の説明を終わります。