パン生地を作る方法って、どんな種類があるの?【ストレート・オーバーナイト・中種】
パン生地の作り方ってどんな種類があって、どんな違いがあるのかな?
発酵時間の長さを変えるだけで、色んな違いがあるよ!
ということで今回は、私が調べたパン生地の製法を3つ紹介したいと思います。
【パン生地の製法の種類】
①ストレート法:パン生地をその日のうちに発酵させて、当日焼き上げる
→【特徴】小麦の風味が、楽しめる
②オーバーナイト法:冷蔵庫で数日間じっくり発酵させる
→【特徴】もっちりとした触感が、楽しめる
③中種(なかだね)法:1晩寝かせた生地と、当日作った生地を混ぜて作る
→【特徴】小麦の風味とモチっとした触感を、両方楽しめる
それそれの生地の特徴も説明するので、気になった方法があったら参考にしてみて下さい。
では、説明していきます。
ストレート法とは?
最初は、スタンダードな作り方です。
生地をこねたその日に発酵を終わらせて、焼き上げます。
この製法のメリット・デメリットは、以下の通りです。
~補足説明~
ストレート法は、パン作り初心者の人が最初に覚える作り方だと思います。
作ったその日に完成させるので、小麦の風味がちゃんと残っているパンが作れます。
ただ、ホームベーカリーの機器を使わずに手ゴネで作る場合は注意点もあります。
まずしっかりと生地をこねないと、発酵が上手くいかずに膨らまない可能性があります。
そして発酵時間は短すぎてもダメですし、長すぎてもダメです。
発酵の時間は、だいだい室温で1時間ほど置いておく必要があります。
逆に発酵しすぎてしまうと、酸味が強くなったり焼き上がりが白っぽくなってしまいます。
ストレート法で作れば、パン作りの一連の流れが覚えられるよ!
オーバーナイト法とは?
『オーバーナイト』、、、なんかカッコイイ名前ですよね。
これを簡単に説明すると、生地を冷蔵庫で寝かす作り方です。
特徴としては、一晩以上かけて生地をじっくり発酵させます。
それぞれのメリット、デメリットは以下の通りです。
~補足説明~
オーバーナイト法の特徴は、冷蔵庫でじっくり生地をなじませることで小麦に水分がしっかり含まれるため、しっとりとした生地になります。
生地を短時間で発酵させなくていいので、発酵を促す「砂糖」を多く入れる必要がありません。
また生地をこねる時は、材料が均等に混ざるくらいこねればOKです。
(こねる時間は1~2分くらいで十分です。)
手ごねよりも時間をかけて、しっかりこねる必要も無いので初心者でも安心して作れます。
ただデメリットとしては時間を置くことで、強力粉の小麦の風味が薄れてしまうことです。
生地を寝かす期間は、個人的には2日間(冷蔵庫に入れて48時間)がベストだと思いました。
あんまり寝かす期間が長いと発酵しすぎてしまい、少し酸味の強いパンが仕上がってしまいます。
最長でも4日までには、焼いたほうがいいと思います。
手間がかかる生地をこねる作業が、だいぶ楽になるのが良いよね。
中種(なかだね)法とは?
中種(なかだね)法は、先ほど紹介した『ストレート法』と『オーバーナイト法』を組み合わせた製法です。
簡単に説明するとオーバーナイト法で作った生地(=中種)と、通常通りに作った生地を混ぜて合わせます。
この製法のメリットとデメリットは、以下の通りです。
~補足説明~
生地をしっかり寝かした中種を使うことで、しっとり感が増します。
オーバーナイト法との違いは、当日こねた小麦粉も含んでいるため小麦の風味も少し残ったパンが出来上がります。
加えて水分が中まで浸透した小麦粉は、時間が経ってもパサつかないパンに仕上がります。
生地を寝かせると、しっとり感が長続きするというメリットもあるのです。
中種を入れるの比率は、だいたい生地全体の5割~7割くらいの量です。
作るのにひと手間かかりますが、それに見合った味わいのあるパンができます。
なので、よくお店で売っている食パンはこの「中種法」が用いられているそうです。
ストレート法との味の違いを、食べ比べてみるのも面白そう!
今回は、ここまで。
以上で、パン生地の作り方について説明を終わります。
おわり