手作りパンの作り方とは?【パン作り初心者さん向けに、作業の基本を解説】
自宅にいることが多いと、パン作りをしてみたくなっちゃうなぁ。
料理経験が無い人でも、パンって作れるのかな?
今回は、『パン作りってどうやるの?』と思っている人に、作り方の流れや基本的な知識をご紹介します。
以下の3つの内容を身に付ければ、基本的なパンは簡単に作れると思います。
- 作業の流れについて
- 材料について
- 発酵について
ザックリとではありますが、なるべく分かりやすく説明しているので軽い気持ちで読んでいただければと思います。
このようにこのブログでは、料理を全くしたことが無い人でも手間ヒマ掛けずに楽して美味しい料理を作れるような情報を発信しています。
パン作りのザックリな流れ
結論から言うと、以下がパン作りの基本的な流れです。
※きっちりと1つずつ覚えようとしなくて大丈夫です。
『こんな感じなんだ~』ってゆるい感じで、読んでいってください。
【パン作りの流れ】
- 材料をボウルにぶち込む(強力粉、水など)
- 混ぜる・こねる
- バターを入れてこねる
- 1次発酵
- 生地を分けて丸める
- ベンチタイム
- 生地の成形
- 2次発酵
- オーブンで焼く
それぞれの工程の説明や、注意点などをざっくり説明していきます。
1. 材料をボウルにぶち込む!
まずは大きめのボウルを用意して、材料を全部ぶち込みましょう!
次の章で詳しく説明しますが、材料は5つだけです。
(強力粉、水、ドライイースト、塩、砂糖)
これらの材料は、分量を守って入れる必要があります。
でも『分量をちゃんと量るのが面倒だな~』と思った人は、ラクに計測する方法をこちらの記事で説明しているのでチェックしてみて下さい。
(具体的な分量についても、この記事に書いています。)
材料を入れる際の注意点を1つだけ挙げるとしたら、油分(バター、卵、オリーブオイルなど)を含んだ材料を入れる際は、最後に入れましょう。
油分は最後に入れないと、生地が膨らみづらくなっちゃうよ!
2. 混ぜる・こねる!
皆さんがよくご存じの、こねる作業です。
ひたすらに、こねてください。
10分以上は、こね続けてください。
憎い相手をイメージして、こねてもいいと思います。
うるさい上司、家事/育児に無関心な夫、無駄話の多いご近所さん、頭ごなしに怒鳴りつけてくる学校の先生、、などなど
あらゆるストレスを、このパン生地にぶつけましょう。
怒りをぶつけた分だけ、パン生地はもっちり・ふわっとした焼き上がりになってくれます。
ただ水分量が多いと、生地がベチャベチャしてしまうことがあります。
こういう場合は、作業台や生地の表面に「打ち粉」をしてもいいです。
打ち粉とは、強力粉を軽く振りかけることです。
こうすることで、生地が手や作業台にくっついてしまうのを防いでくれます。
最初はベチャベチャしていても、こね続けることで水分が抜けていき最終的にはまとまってくれるはずです!
生地がまとまるまで、頑張ろう!
3. バターを入れてこねる!
材料は5つだけって言ったのですが、ごめんなさい。バターもありました。
無くても作れますが、あると風味が増すのでお好みで入れてください。
バターは油分を含むので、ある程度生地がこねられてから混ぜます。
バターを生地と混ぜると、再び生地がベチャベチャしてきます。
でも、さらにこね続けることで生地につやが出てきて、つるっとした生地になります。
、、、という感じでパン作りで1番疲れるのは、こねる作業です。
この手間を省きたい人は、『ホームベーカリ』を使うのもいいと思います。
(自分で作ったという達成感は薄れてしまいますが、、)
こういう感じの商品 ↓↓
材料だけぶち込んでスイッチを入れれば、後は自動的にパンをこねて焼いてくれます。
機械に頼るのもいいけど、一度は手作りの美味しさを味わってほしいかな。
4. 1次発酵する!
こねの作業が終わったら、発酵の作業に移ります。
「発酵」と聞くと難しそうな感じに聞こえますが、作業自体はすごく簡単です。
やることは、生地を放置するだけです。
こね終わった生地をボウルに戻して、ラップをして1時間ほど暖かい場所に置いておきましょう。
すると、自然と生地が2倍くらいに膨らんでくれます。
オーブンレンジに発酵機能がある場合は、35~40℃の温度で30分くらい温めてあげましょう。
オーブンを使えば室温で発酵させる場合よりも、発酵時間を短縮できます。
『なぜ、発酵が必要なの?』については、後ほど説明するよ!
5. 生地を分けて丸める
1回目の発酵が終わった生地を、好みの大きさに分割します。
まるまる1個の大きいパンを作る場合は、生地を丸めるだけで大丈夫です。
生地を丸める際は、なめらかな面を全体に伸ばしていく感じです。
生地の端っこやシワなどは、全て生地の底に集めるようなイメージで丸めてください。
最後に生地の底に集まった端っこ部分やシワを、指で軽く閉じればOKです。
6. ベンチタイム
「ベンチタイム」って、聞き慣れない言葉だと思います。
これは、生地を室温で休ませることです。
だいたい10分~20分くらい生地を放置しておきましょう。
ベンチタイムをする理由は、生地を柔らかくするためです。
生地を柔らかくした方が、次の工程の『生地の成形』作業が楽になります。
この時もラップをかけて、乾燥防止をしておきましょう。
7. 生地の成形
パンの焼きあがりの形になるように、生地の形を作ります。
丸いパンを作る場合は1回生地を平らに広げてから、再びつるっとした表面を伸ばすように丸めていきます。
生地のつなぎ目は底の部分に集めて、最後に指でつまんでしっかり閉じましょう。
食パンを作る場合は、成形した生地を型に入れます。
カレーパンやアンパン、クリームパンなど具のあるパンを作る場合は、この工程で具を入れます。
8. 2次発酵
2回目の発酵です。
なぜ2回も発酵が必要なのかと言うと、再び生地に空気を含ませるためです。
生地を成形すると、生地の空気が抜けてしまいます。
それをもう一度発酵させることで、生地を膨らませます。
2次発酵は、30分~1時間ほど行います。
生地の大きさは、発酵前より1回りくらい大きくなります。
2次発酵が終わったら、空気が抜けないように生地には触らないようにしましょう。
9. 焼き上げ
ここまで来たら、後はオーブンで焼くだけです。
オーブンのトレイに耐熱シートを敷いて、その上にパン生地を乗せます。
300gの強力粉を使ってパンを焼く際は、220℃で20分を目安にしてください。
とは言ってもパンの種類や大きさよって焼き時間は変わるため、最初の内は焼き色を確認しながら焼く時間を調整してみてください。
あと、オーブンは余熱をしてから焼きましょう。
以上が、パン作りの工程でした。
パン作りの材料は、5つだけでOK
パンの基本的な材料は、以下の5つです。
【パンの材料】
- 強力粉
- 水
- ドライイースト
- 塩
- 砂糖
※お好みで「バター」もあると、風味が増します。
それぞれの材料の説明をしていきます。
1. 強力粉
パンで使用する粉は、『強力粉』です。
小麦粉には『強力粉』『中力粉』『薄力粉』などの種類があります。
その中でも強力粉は、生地にまとまりが出やすいです。
理由は、「グルテン」という成分ができやすいからです。
この「グルテン」によって、パンに弾力性やもっちりとした触感が生まれます。
反対に薄力粉は、グルテンができづらいです。
薄力粉で作るお菓子の代表的なモノとして、クッキーがあります。
クッキーは、サクサクして崩れやすいですよね?
あれは、グルテンが少ないからなのです。
ちなみに、薄力粉はケーキのスポンジ作りでも使用するよ。
【補足】
パンによっては、薄力粉も混ぜて作るレシピがあります。
その場合は、生地が少しもっちりした仕上がりになります。
このように小麦粉を使い分けることで、色んなパン生地を作れます。
2. 水
水は強力粉と混ぜることで、グルテンを発生させる役割があります。
水の量の基準は、強力粉のだいたい6割くらいです。
でも水の量を調整することで生地の仕上がりが変わってくるので、お好みの量を探すものいいと思います。
3. ドライイースト
ドライイーストとは、パンを膨らませるために必要な粉です。
パンが膨らむ理由については後程説明しますが、このドライイーストを少量入れる必要があります。
4. 塩・砂糖
砂糖には、ドライイーストのイースト菌が発酵するのを促進させる効果があります。
塩は味を付ける以外にも、発酵しすぎの防止や生地に弾力を持たせる役割があります。
~ バターは? ~
前述した通り、バターはお好みで入れても入れなくても作れます。
でも、バターはパンに風味や味の深みを増す効果があります。
例えば、『普通の食パンとバターロールの味の違いを思い出してみて下さい。』と質問すれば、読者の皆さんにも味の違いが伝わるのではないでしょうか?
また、バターには『有塩』『無塩』 の二種類があります。
個人的にどっちを使っても、パンは問題なく作れます。
でも有塩を使う場合はバター自体に塩分が含まれるので、別で入れる塩の量を少しだけ調整してください。
以上が、材料の説明でした。
発酵って何?なぜ必要なの?
なぜわざわざパン生地を放置して、発酵させる必要があるのか?
それは、パンを膨らませるためです。
パンを食べたときに感じる「ふわっと」した軽い触感は、パン生地の中に空気が含んでいるからです。
発酵を一言で説明すると、『生地の中に小さな空気をたくさん発生させて、閉じ込める』です。
そして発酵に必要な材料が、『ドライイースト』です。
ドライイーストには『イースト菌』という菌が入っていて、この菌が生地の中に含まれる糖分を摂取してガスを発生させます。
ただ、この時に生地のこねが足りていないと生地が膨らみません。
こね不足だと生地が破けやすくなり、発生したガスが外に逃げてしまうからです。
このように『上手く発酵しない 』『パンが膨らまない』など、発酵に失敗する可能性もあります。
発酵を成功させるためには、いくつかの注意点があるので詳しく知りたい人はこちらの記事もチェックしてください。
今回は、ここまで。
長文の記事になってしまったので、一度にすべて覚える必要はありません。
何となく『パン作りってこんな感じの流れなんだ~』ってわかってくれれば、問題ないです。
あとはYouTubeを開いて『手作りパン 初心者』で検索して出てきた動画をとりあえず視聴してみて下さい。
そうすれば、きっと『私もパン作れるかも。。。』と思えているはずです。(他力本願)
以上で、パン作りの基礎の説明を終わります。