牛乳・ヨーグルトを混ぜたパン生地は、どうなるの?【乳製品を使う効果を説明】
パン生地に牛乳やヨーグルトを入れると、クリーミーになるのかな?
乳製品に含まれる乳酸菌と、ドライイーストのイースト菌の組み合わせが気になるね。
パンと乳製品の相性って、実際どうなのでしょうか?
先に結論から言うと、以下のような効果があります。
【乳製品を入れることによる効果】
- 発酵が促進されて、早く膨らむ
- しっとりモチっとした生地に仕上がる
- 乳製品のミルキーさや酸味はほとんど感じない
実際にどう変わるのかを体感するために、乳製品を入れたパンを作って調べました。
検証のために作ったパンの分量を、下に書いておきます。
【パンの分量】
- 強力粉:250g
- ヨーグルト:100g
- ドライイースト:3g
- 牛乳:100ml
- 塩:小さじ1
- 砂糖:小さじ1
- はちみつ:大さじ1
では、牛乳とヨーグルトの効果について説明していきます。
効果①:発酵が促進されて、早く膨らむ
乳製品を入れて、最も変化がわかりやすいのは発酵するときです。
生地が膨らむスピードが、速くなります。
これは、 ヨーグルトに含まれる乳酸菌とドライイーストに含まれるイースト菌が合わさることで、発酵が促進されるからです。
この2つの菌の相性は、いいってことですね。
ただ、発酵が早いという事は『過発酵(発酵のやり過ぎ)』にも注意が必要かもです。
実際に、私がヨーグルトを入れて1時間ほど1次発酵をして焼いた時は、表面が白っぽいパンができました。
これは、長時間の発酵によって生地の中の糖分が減りすぎたことで、きつね色の焼き色が付かなかったことが原因だと思われます。
パンの表面のきつね色は、糖分によるものだったんだね!
砂糖に火を通すと、きつね色のカラメルに変化するのと同じだね。
効果②:しっとりモチっとした触感になる
牛乳やヨーグルトを入れて作ったパンは、通常よりしっとり・モチっとした生地になります。
生地の断面を見てみると空気の穴はちゃんとできていますが、ギュッと詰まったような見た目をしています。
悪く言うと、口当たりが重い生地って感じがします。
なので軽い口当たりでふわっとしたパンが好きな人は、食べた時のイメージが少し期待外れになってしまうかもしれません。
しっとりとして、モチっとした触感のパンを食べてみたい人は、牛乳とヨーグルトを入れてみるのをオススメします。
効果③:味について
一番気になるところが、味だと思います。
結論から言うと、ほとんど牛乳やヨーグルトの味は感じませんでした。
ただ、何も入れていないパンとは違って『味の深み』みたいなものを感じました。
上手く表現できませんが、普通のパンを食べると「バターか何か付けて食べたい」と感じるのですが、ヨーグルト入りのパンを食べると「特に何もつけなくても食べられるかも」と思える違いがありました。
(もちろん、バターやはちみつを塗って食べても美味しいですよ!)
味の種類は全く違いますが、全粒粉のパンを食べてほんのり小麦の風味を感じるくらいの微妙な違いだと思います。(伝わってくれ)
まとめると、味が劇的に変わることは無いです。
味の変化をもっと感じたい人は、牛乳の量を増やしたり砂糖の量を増やすのがいいと思います。
ヨーグルトの量を増やす場合は、酸味が強くなってしまうので注意してください。
乳製品は、味よりも生地の触感を変える効果があるんだね!
まとめ
乳製品を入れることで、発酵時間が変わったりパンの触感が変わったりすることが分かりました。
劇的に味が変わるわけではありませんが、材料1つや作り方1つを変えるだけでもパン作りの幅は広がっていきます。
初心者の人は基本的なパン作りに慣れたら、少しずつアレンジを加えていくことでさらに楽しさが増してくると思います。
今度は、どうすればふわっと軽い触感のパンが焼けるか?についても調べてみようと思います。
以上で、パン生地に乳製品を入れたらどうなるの?という話を終わります。