いいアイデアを考えたいなら、「頭の中の陰キャ」の声に耳を傾けろ!って話
「 斬新なアイデアがすぐに思いつく人って、羨ましいよね。」
「実は斬新なアイデアって、誰でも考え出せるチャンスを持っているんだよ。」
稼ぎたい
モテたい
人気者になりたい
皆に評価されたい
尽きない悩みに対して、私たちはいつも画期的な答えを探していると思います。
でも、考えてもありきたりな答えしか出てこないですよね?
しかし、ふとした拍子にいいアイデアが思い浮かぶこともありますよね。
あれって、なぜ起こるのでしょうか?
それは、自分の「頭の中にいる陰キャ」が独創的なアイデアを考えてくれるからです。
今回は、なぜ関係ない事をしている時にアイデアが浮かぶのか?について説明します。本を読んでいた時に面白い例え話を見つけたので、その話を踏まえて紹介しようと思います。
「Aちゃん」「Bちゃん」の2人の話
あなたは、ある新商品の企画についてアイデアを考えていたとします。
そこで、とある部屋に入り、2人からアイデアを聞いてみようとします。
その部屋にいる1人は、頭がいいが想像力にかけており、出しゃばりな性格です。
この人を、仮に「Aちゃん」と呼びます。
もう1人は想像力に優れていますが、内気で声が小さいです。
この人を、「Bちゃん」と呼びます。
あなたは部屋に入って、2人に向かってアイデアを出してほしいと頼みます。
すると、「Aちゃん」が、その場を仕切って自分の意見を言い出します。
しかし、「Aちゃん」の意見は無難な回答で独創性はありません。
つまらないアイデアしか思い浮かばないのは、「Aちゃん」のせい
先ほど読んでいただいた話は、実はあなたの頭の中で起こっている出来事なのです。
私たちは様々な場面で意識を働かせ、想像力を引き出しています。
例えば、
- 人間関係がうまくいかない相手がいて、どう接していけばいいか?
- 好きな人と付き合いたいけど、どうすればいいか?
- 将来のことを考えて、今の仕事を続けるべきか?
- 新しいビジネスを始めるけど、どのように売り出そうか?
上記のような悩みや課題を解決しようと思った時、あなたは先ほどの例で話した2人の部屋に行くのです。
そして、いつも「Aちゃん」から無難な答えをもらって、帰ってくるのです。
「Aちゃん」とは、あなたの「意識」と呼ばれるものです。(「意識がある」とか、「意識的に行動する」とかの「意識」を指します。)
「意識」は様々な知恵から導き出したアドバイスを提示してきます。
しかしその答えは誰もが考えつく内容で、独創性がありません。
これは、私たちが悩みに対して色々考え込んでいる状態を指します。
対して「Bちゃん」は、あなたの中の「無意識」です。
誰も考えないような発想をしてくれますが、その声はあなたまで届きません。
なぜなら、普段のあなたの頭の中では「Aちゃん(意識)」が常に話に割り込んできて
「Bちゃん(無意識)」から意見を聞き出すことができないからです。
これが、私たちが独創的な考えを生み出しにくくしている原因なのです。
「Bちゃん」から独創的な考えを手に入れるには、出しゃばる「Aちゃん」の注意をそらし、その内に「Bちゃん」にアイデアを聞き出す必要があります。
「Aちゃん」の注意を惹く方法とは?
Aちゃんの意識をそらせる方法は、数分間の意識的思考をすることです。
意識的思考とは、自分が取り組んでいる問題とは関係が無くて、知恵や思考を必要とする作業です。
参考書籍に書いてあった例だと、文字の組み合わせパズル、クロスワード、数独ゲームなどです。
これらの作業をすることで「Aちゃん(意識)」は、その作業で忙しい状態になります。
しかし、頭の中では「Bちゃん(無意識)」が、ちゃんとその問題について考えてくれています。
このことは実験でも証明されています。
その実験は、パスタの新しい名前を被験者に考えてもらうという内容でした。
参加者の一部のグループには、数分間PCで作業をしてもらいました。
その作業とは、特定の動作をしたときにマウスをクリックするものでした。
すると、作業を行ったグループはそうでないグループよりも、パスタの名前について斬新と評価されるアイデアを出したそうです。
つまり、
「想像力を上げるステップ」
- 自分が解決したい問題を文章で書きだす
- 意識的思考を数分間だけ行う
- 深く考えず頭に浮かんだ解決策を書き出してみる
アイデアを出すなら、このステップで取り組んでみましょう。
ふとした拍子に斬新なアイデアが浮かんだり、何か別のことをやっていた時に独創的な考えが出てきたりするのは、全て「Bちゃん(無意識)」のおかげだったのです。
みなさんも、自分の中の「Bちゃん」の可能性を信じて、彼女の意見に耳を傾けてあげてみてはいかがでしょうか。
以上で、想像力に関する説明を終わります。
~参考書籍~