イライラちゃんとドキドキのブログ

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モラハラ夫の特徴と対処法【モラハラを我慢してしまう人向け】

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夫から言われた心無い言葉に、傷ついたことはないでしょうか?

それで言い争いの喧嘩になるなら、まだマシかもしれません。

 

でも夫から常習的に傷つけられているなら、モラハラかもしれません。

「自分って何やってもダメなのかも。」

「今は我慢しないと、家族が幸せになれない。」

 

そう思って我慢している人たちに、自分が取るべき行動を明確にするための方法をご紹介します。

 

今回は、よくあるモラハラの解決策として挙げられている以下のような内容を紹介するのではありません。

  • パートナーにちゃんと自分の意見を言う
  • 専門家や身近な友人に相談する
  • 何を言われても無視する
  • 離婚する

 

そもそも、実行できなくて悩んでいるケースだってあります。

 

上記の解決策が間違っているわけではないし、どれも有効な手段だと思います。

しかし実行するとなると、ハードルが高いと感じる人もいるはずです。

夫に対して不安や恐怖を抱いていると、行動を起こすのが難しいですよね。

 

なので今回紹介する方法は、自分が抱いている悩み・迷いを軽減することが目的です。

具体的なステップは以下の通りです。

[ステップ①]

モラハラ夫の特徴と、その心理について知る

[ステップ②]

モラハラ夫に抵抗できない原因について知る

[ステップ③]

モラハラ夫に対処するために、自分の価値観を文章にする

 

では、詳しい説明をしていきたいと思います。

 

 

 

モラハラ夫への対処法について【ステップを紹介】

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モラハラ夫への対処法の結論は、あなたの「一番大切な価値観」を文章で表すことです。

なぜ、それが対処法として有効なのかと言うと、価値観という自分の中に明確なルールを決め、行動する勇気を後押しするからです。

 

例えば、価値観を設けることで、相手の言動によって「これは許せる、これは許せない」といった判断基準がはっきりします。

「この発言は、絶対に許せない」

「この言動なら、ぎりぎりセーフ

など

 

自分にとって一番大切な「価値観」を決めることで、それを守るために行動する勇気が持てるのです。

 

「自分にはすでに大切な価値観はあるよ」と思った人もいるはずです。

でも、ちょっと待ってください。

 

今回の記事を読んで、改めて本当に自分が思っている「一番大切な価値観」を考えることをオススメします。

 

その理由は2つあります。

1つめの理由は、価値観が文章で表せるくらいに明確にすることに意味があるからです。

そして2つ目の理由は、メンタルが安定して冷静な判断ができる状態で価値観について考えた方がいいからです。

 

まずは、ステップ①と②を読んで、自分と夫に対して客観的な視点を持たせます。

そして、心によけいな雑念を抱いていない状態で「一番大切な価値観」について考えてみましょう。

 

 

それぞれのステップについて簡単にご紹介します。

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ステップ①:モラハラ夫の特徴と、その心理について知る

まずは、モラハラをする人の特徴や、なぜそのような言動をパートナーにしてしまうのかについて考察してみます。

 

相手を許すことが目的ではなく、正しく対処するために相手を知るのです。

 

 

ステップ②:モラハラ夫に抵抗できない原因について知る

モラハラに苦しんでいる人は、今まで色々と試行錯誤してきたと思います。

それでも状況が変わらないのは、「損失回避」視野狭窄(しやきょうさく)」という心理状態が起こっているからだと考えます。

この2つは、誰にでも起こりうることです。

 

まずは、「自分の心が傷付いていると、正常な判断ができていないかもしれない」ことに気付くのが大切です。

そうすれば、冷静な判断をするための第一歩となります。

 

 

ステップ③:モラハラ夫に対処するために、自分の価値観を文章にする

最後のステップでは、「どうすればいいだろう?」と悩み続けてしまい、誰にも相談できずに我慢してしまう状況を変えるためのステップです。

 

前述した通り、「価値観」という自分の中に明確なルールを決め、行動する勇気を持つことを目的とします。

 

以上が3つのステップの簡単な説明でした。

前置きが長くなってしまいましたが、それぞれのステップについて細かく説明していきます。

 

 

【ステップ①】モラハラ夫の特徴と、その心理についてを知る

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モラハラをする人の心理として、大きく分けると以下の2つが原因だと思います。

  • 自分の価値を証明することを目的としている
  • 感情の制御ができない

 

それぞれについて説明していきます。

 

自分の価値を証明することを目的としている

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モラハラを行う人の根底にある目的の1つに、「自分には価値がある」と実感することがあると思います。

そのための手段としてパートナーを支配しようとしているのです。

 

よくモラハラをする人の特徴として、

・無視する

・束縛しようとする

・人格否定などの暴言を言う

・家事・育児をどんなに頑張っても文句を言う

・副業などの新しい挑戦をしても批判してくる

などが挙げられます。

 

これらに共通することは、「夫がいないと生きていけない」と思わせることだと思います。

 

「自分は夫には逆らえない立場なんだ」

「怒られるのは自分が悪いからだ」

と思い込ませようとするのです。

 

立場の弱い相手を支配することで、自分の価値を証明できると考えているのではないでしょうか。

それは、他人から認められたいという承認欲求からくるものです。

 

誰にでも、他者に「認められたい」「良く思われたい」という気持ちは持っているので、このような気持が悪いとは言いません。

 

しかしモラハラをする人は、価値観の基準が偏っていると思います。

例えば、モラハラをする人がよく抱いている価値観として

「お金を多く稼いでいる人が価値がある」

が挙げられます。

 

そういう価値観を持った人は、よく「自分は外で働いて頑張っている」「誰のおかげで飯が食えているんだ」などの言葉を使ってきます。

これは、お金を稼いでいる人が偉くて、稼いでいない人は立場が低いという意味を含んでいる言葉です。

 

このように、お金でしか人の価値を判断しない人がモラハラを行ってしまうのです。

 

 

感情の制御ができない

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他人に暴言を言ったり否定したりしている人ほど、自分の欠点もよく見えてしまうものです。

 

例えば、先ほど説明した「お金を多く稼いでいる人が価値がある」と思っている人ほど、自分よりも稼いでいる人を見ると劣等感を抱きます

さらに、例えば不況により会社で働き続けられなくなると、「お金を稼げなくなる=自分は無価値な存在になるという不安に悩まされます。

自分が決めた価値観に、自分で苦しむのです。

 

そういったネガティブ感情を何とかするために、酒を飲んで忘れようとしたり、欲しいものを買って心を安心させたりなど逃避行動に走ります。

これらの行動がすべて悪いとは言いません。

感情を抑制するためには、時には必要な行動だと思います。

 

しかし、良くないのはそれらの行動がエスカレートしてしまい、自分や身の回りにまで悪影響を与えてしまうことです。

そのケースの1つがモラハラなのです。

 

モラハラは、自分が抱いたネガティブ感情を上手に処理できなかった時のはけ口として、行われると思います。

 

モラハラの特徴として、モラハラをする人は感情の移り変わりが激しいと言われています。

自分の感情が安定している時は優しいけど、不安定な時は制御できずに怒りだすということです。

感情を上手に制御できずに、衝動に任せてしまっている場合が多いのです。

 

以上のことから、歪んだ価値観を持っている人ほどその価値観に苦しめられ、モラハラに発展してしまうのだと思います。

また、自分が抱いた劣等感や不安を上手に受け止められず、無理に避けようとする人ほど他人を傷つけてしまうのです。

 

 

【ステップ②】モラハラ夫に抵抗できない原因についてを知る

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次は、傷つけられた自分自身の心について着目してみます。

夫からのモラハラを受けると心が傷ついてしまい、自分に自信を持てなくなる人も多いはずです。

ですが、今の関係を持続させるために我慢する人がいると思います。

 

相手の発言に怒りや不安を抱いても我慢するのは大切なことですが、モラハラのような常習的に行われる行為では我慢は危険です

 

モラハラを受けても、我慢してしまうのは以下の2つの心理傾向が原因だと考えます。

・損失回避

視野狭窄 (しやきょうさく)

 

それぞれについて説明していきます。

 

損失回避とは

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まずは、以下の質問を出すので答えてみてください。

[質問]

あなたは、コイントスで裏表を当てるゲームに参加するかを迷っています。

もし裏表を当てることができたら、報酬として1万円をもらえます。

しかし、外した場合は罰として5000を失います。

 

さて、あなたはこのゲームに参加しますか?

 

実は、多くの人が「参加しない」を選ぶそうです。

あなたはどちらを選びましたか?

 

コインの裏表なので勝率は50%です。

2分の1の確率で勝つことができ、報酬は失う金額の2倍です。

合理的に考えると、これは参加したほうが得なのです。

 

なぜ多くの人が参加しないを選ぶかというと、得られるものよりも失うことを恐れているからです。

 

これは人の本能的な機能のようなもので、現状の安定を失いたくないという思考が強い傾向があるのです。

これがモラハラを受けても現状を維持しようという思考になってしまう要因の1つです。

 

多くの人が、今のままでいること(子供がいることや収入面など)に対して、それを失う不安を強く抱えてしまいます。

 

 

視野狭窄(しやきょうさく)とは

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2つ目の視野狭窄とは、文字の通り視界が狭まってしまうことです。

ただ、物理的に視野が狭まるのではなく、心理的な傾向となります。

 

物事を選択する時、本当はたくさん選択肢があるはずなのに少ない選択肢から選んでしまうのです。

(例えば、「A」「B」「C」「D」の4つの選択肢があるのに、それに気づかずに「A」と「B」の2択しか選択肢が無いと思い込んでしまうこと)

 

これも人の本能的な働きのようなもので、重要な決断をするときほど視野狭窄に陥ってしまうと言われています。

 

 

例えば、あなたが最新の掃除機を買うかどうかで迷っていたとします。

買うか?買わないか?の2択で迷っていた場合は、視野狭窄に陥った状態と言えます。

実際は、掃除機を買わずに旅行代に使うとか、代わりに壊れた電子レンジを買うなどの選択肢も存在するかもしれません。

後悔しない買い物をするという点においては、旅行代に回すか?それとも電子レンジを買い替えた方がいいか?まで検討したほうが、正しい選択ができます。

 

上記の例のように、お金の使い道について視野狭窄に陥るならまだ問題は少ないはずです。

しかし、家族の問題で視野狭窄に陥るのは注意が必要です。

 

特に、心が傷ついてメンタルが不安定な状態だと、夫との関係性をどうするか?という大きな選択を迫られた際に視野狭窄に陥りやすいのです。

その場合、本当なら他の人に相談するという選択肢もあったはずなのに、自分の中では「我慢する」or「離婚する」の2択だけだと思い込んでしまうのです。

 

「損失回避」と「視野狭窄2つによって、無意識にあなたはモラハラに対して間違った選択をしてしまう可能性があることを知っておいてほしいです。

ただし、「損失回避や視野狭窄に陥ったから、自分はダメなんだ」と落ち込む必要はありません。

これら2つの心理的な傾向は人間の本能的なものによる影響のため、回避するのが難しいのです。

ただ、重要な選択をする際は無意識にこのような影響を受けていることを知っておくだけでも対策にはなります。

 

 

あなたは「みんな、いつも、すべて」が口癖?

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自分のメンタルを知るうえで、最後に1つ質問がありますので、答えてみてください。

あなたが、会話や心の中でつぶやく時に、「みんな、いつも、すべて」という言葉をよく使っていないでしょうか?

 

例えば、

「どうせ、みんな○○なんでしょ?」

「いつも私ばっかりが損してる。」

「すべて悪いのは自分だ。」

この質問で確かめたいことは、ご自身が視野狭窄に陥っていないかどうか?です。

Yesと答えた人は、物事をひとまとめにして考えすぎているかもしれません。

それは例えば、自分を攻撃したり否定したりする人に意識を向けすぎているということです。

 

自分が批判を受ければ、どうしても批判した人に注意が向いてしまいます。

しかし、あなたを嫌う人ばかり意識を向けてしまうと、あらゆる人が自分のことを嫌っているのだと思い込んでしまいます。

これによって視野狭窄に陥りやすくなってしまいます。

 

しかし実際は、あなたのことを好きになってくれる人も一定数いることも事実です。

 

もしかしたら聴いたことがあるかもしれませんが、本で読んだ言葉をご紹介します。

「世の中にあなたを知る10人がいれば、そのうち1人はあなたがどんな事をしてもあなたを嫌います。10人の内2人は、あなたのことを好いてくれる。残りの7人はあなたを好きでも嫌いでもない人だ。」

 

  • あなたのことが嫌いな1人に意識を向けるか?
  • あなたを好きになってくれる2人に注目するか?
  • あなたに関心のない残りの7人に注目するか?

 

どれを選ぶかは、あなたが自由に決められるのです。

 

先ほどの質問で、口癖が「みんな、いつも、すべて」に当てはまった人は、あなたの身の回りであなたを好いてくれる人に意識を向けてみてはいかがでしょうか。

 

 

【ステップ③】モラハラ夫に対処するために、自分の価値観を文章にする

最後のステップでは、自分が一番大切にしている価値観を文章にすることです。

こうすることで、モラハラに対して行動の基準が明確になります。

 

例えば、

「この言動は、自分が一番大切なことを妨害しないから、我慢できる」

「この言動は、自分が一番大切にしていることを踏みにじるから、夫婦仲を解消してでも夫と闘う必要がある」

などの指針がはっきりします。

 

どんな出来事が起こっても、自分が絶対に譲れないルールと照らし合わせることで、自分がその出来事にどのように対処すればいいのか指針が見えてくるのです。

 

また、価値観を文章化することにも意味があります。

自分の手で書き、そして自分の頭で考えた文章の方が、内容が頭に定着します。

価値観と聞くと、すでに何となくイメージできている人もいると思いますが、言葉で表せるくらいに明確でないとあまり意味が無いです。

 

自分の行動を左右するような影響力を持たせるためには、文章で表現できるレベルで明確に意識しておく必要があるのです。

この明確さが行動力につながるのです。

 

紙のメモ帳やスマホのメモ帳など、いつでもすぐに見れる場所に自分の価値観を書いてみましょう。

 

最後に

以上でモラハラに対する向き合い方について3ステップで説明していきましたが、最後に補足の説明もさせていただきます。

 

今回の結論としては、「自分の一番大切な価値観を持ちましょう」ということでした。

しかし、モラハラを行っている人もある意味「一番大切な価値観」を明確に持っており、その通りに行動しているということでもあります。

 

となると、ステップ③で自分の一番大切な価値観を決めたら、自分のモラハラをする人と同じになるのか?と疑問に思うかもしれません。

それは半分正解で、半分間違いです。

 

モラハラに発展してしまう要因は、「偏った」価値観を持つことです。

「偏った」とは、1つの側面でしか物事を見ていないのに、それをあたかも世界全体の常識のように思い込んでしまうことです。

 

先ほど挙げた例の「お金を多く稼いでいる人が価値がある」という価値観。

これは、ある面では正しい価値観です。

お金が無いと生活できない事を踏まえると、事実だと思います。

でも、全ての面において正しいとは思いませんよね?

 

ここまで読んでいただいた読者の人は、ステップ①でモラハラをする人の側面を知り、ステップ②でモラハラを受けた自分自身の側面を知りました。

2つの側面を知ってから考える価値観には、偏りはないはずです。

 

様々な側面を考慮した価値観を考え出すことは、難しいことだと思うし1日考えただけじゃ出てこないこともあると思います。

 

それでも考えるのです。

そしてあなたが考えて出した答えなら、それが正解だと思います。

また仮に数年後に別の価値観に変わっていたとしても、それはそれで問題ありません。

人の価値観は、周りの環境によって大きく変わるからです。

 

ですが、その時その時で自分が大切するべき価値観は、常に決めておいてください。

 

私の場合は

「嫌いな人の邪魔を受けずに、自分がやりたいと思ったことをやる。」

1番大切な価値観でした。

そして、それに従って会社を辞めました。

 

その選択をしたけど、まだ自分の人生は幸せだとは思っていません。

でも、あの時自分を変える決断をしなければ、今も立ち止まったままだったと思っています。

辛い出来事にただ耐える人生を送っていただけだったと思います。

だから、自分の決断に後悔はしていないと胸を張って言えます。

 

そして、現在では

「困っている人を幸せにしたい」

という新しい価値観も芽生えてきました。

 

皆さんも自分が最も大切にするものを決めてみていただければと思います。

大切なものが子供かもしれませんし、安定した生活かもしれません。

それは人それぞれなので自分で決めた価値観に間違いはないはずです。

そして嘘のない価値観を見つけ、それに沿って生きていければ後悔しないはずだと思います。

 

以上で、モラハラ夫の特徴や対策に関する説明を終わります。