イライラちゃんとドキドキのブログ

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誰からも認めてもらえなくて、苦しい時に考えること

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以前、「人はどんなことに対して、最も幸せを感じるのか?」を調べた研究について知りました。
その研究では最も幸せを感じる時とは、誰かに感謝される時ということでした。

 

幸せを感じる要因として、よく挙げられる例は、

  • 大金を手にした時
  • 好きな異性と結ばれた時
  • 権力を手にした時
  • 夢が叶った時

などだと思います。でも、実際はそうではなかったのです。

 

今回は、苦しい時は「自分は誰かの役に立てている」と思うことで、苦しみを和らいで幸せを感じられるのではないか?という話をします。 

 

「貢献感」を持つことで、幸せを感じる

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先ほど紹介した研究結果から、人は誰かの役に立っているという「貢献感」を持つことが、一番幸せを感じらるのだとわかります。

 

この「貢献感」という言葉はアドラー心理学で使われている言葉です。
アドラー心理学とは、人の悩みを解決する方法として対人関係に着目した心理学です。

アドラー心理学の概要を、わかりやすく解説している本があります。

この本では、先ほど説明した研究結果と同様に「貢献感」が幸せのカギであると述べられています。

つまり、苦しい気持ちを癒したり幸せを実感したりするには、誰かのために何かをすることがベストだと言えます。

 

 

「課題の分離」が、誰も認めてくれない悲しみを無くす

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「貢献感を持てば幸せになるって言うけど、いくら頑張っても誰かに感謝されたことなんてない」
「相手が喜んでいても、それが自分のおかげかなんてわからないから、貢献感なんて実感できない」

そう思う人もいるはずです。

 

確かにその通りだと思います。
例えば家事や育児は大変ですがパートナーから見ると、できて当たり前だと思われることもあります。
会社でも、自分がやっている仕事がどんなに重労働でも、お客さんはそれを知らない場合の方が多いと思います。

仮に相手が喜んでいたとしても、あなたに感謝が向けられているかはわかりません。

上記のような状況だと、貢献感を実感できない人が多いのではないかと思います。

 

そこで、もう1つ紹介したい考え方が、「課題の分離」です。
これも、アドラー心理学で紹介されている考え方です。

「課題の分離」とは自分が認識している問題を、
「この問題は自分の課題か?それとも相手の課題か?」

と分類することです。
そして、相手の課題には介入しないことです。

 

わかりやすく説明すると、例えばあなたが料理を作ったとします。
パートナーがその料理を食べて「美味しくない」と言いったとします。
自分が苦労して作ったのに、「美味しくない」と否定されればショックを受けて落ち込むはずです。

ここで、課題の分離を行います。

まず、自分の課題とは「料理のスキルが未熟かもしれない」ということです。(あくまでパートナーの個人的な意見なので、実際は未熟じゃない可能性だってあります。)

次に、相手の課題とは「美味しくない」と思ったことです。

「課題の分離」では相手の課題には一切介入しないので、 自分の作った料理が相手にどう思われようと、どうしようもない事だと考えるのです。

 

「課題の分離」で重要なことは、相手の課題はその人以外にはどうすることはできないということです。

例え、自分がどんなに素晴らしい料理を作ったとしても、美味しいかどうかを判断するのは相手の判断であるため、相手の反応を制御することなんてできないのです。

なので、「自分の課題」の料理の腕を上達させることだけを考え行動するように意識を向けます

 自分ではどうにもできない問題を、いつまでも悩んでいても意味はありません。

 

「課題の分離」は、相手のリアクションの原因ばかりに意識が向き悩んでしまうことを防ぎ、相手のリアクションそのものに価値を見出すことができます。

例えば、大切なパートナーが笑顔で笑っていたとします。

もしも大切な人が喜んでいる理由があなたの行動や言動によってではなかったとしても、それでもいいのです。

自分が相手のために一生懸命に成長し行動したと思えたのであれば、誰かのために役立てたということになります。

役立てたことを実感できるだけで、苦しみが和らぐはずです。

 

最後に

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悩みが多い人は、他人の課題ばかりに意識が向いてしまっているかもしれません。

 あなたは、自分の力で誰かを幸せにすることばかりに執着してはいませんか?

 

もしかしたら、相手はあなたの料理がへたくそだと思っているかもしれないです。
または、いつも掃除を手抜きしてるって思っているかもしれません。

そうだとしても、他人の考えをコントロールして考えを改めさせることなんてできません

 

だったら何気ない日常で、大切な人が笑っている姿や喜んでいる姿が見れるだけで十分ではないでしょうか。

 

以上です。