イライラちゃんとドキドキのブログ

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和食給食応援団とは? 和食のすばらしさを広げるための活動

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今回は、全国の小中学校で和食の給食を復旧させるために活動している「和食給食応援団」についてご紹介します。

「最近、洋食ばかりで和食を食べていないな」と思っている人に読んでほしい記事です。

 

また記事の最後には、和食の魅力を再発見できるような、個人的にお気に入りの動画をご紹介します。そちらもぜひご覧いただければと思います。

  

(この記事は、渋谷区の広報コミュニケーション課で作成されている、地域の情報や区の活動について取り上げている新聞の特集記事を参考に作成しています。)

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和食給食応援団とは?

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和食給食応援団とは、国産食材をつかった和食給食の復旧を目指して、全国の料理人たちと活動をしている団体となります。

当初は、「賛否両論」という恵比寿の料理店の店主である笠原 将弘(かさはら まさひろ)さん含め、9人のメンバーから始まり現在では全国にいる84名の料理人が参加しているそうです。

 

和食の課題

和食給食応援団の活動のきっかけになった、和食が現状抱えている課題は以下の通りです。

~和食の現状の課題~

  • 学校給食は和食が減ってきているし、消費量も減ってきている
  • 和食献立を知らない若い世代の栄養士たちが増えている
  • 料理人で日本料理を志す人が減ってきている

 

和食給食応援団の活動内容

彼らは和食に関する課題に対し、以下の活動を通して解決しようとしています。

~活動内容~

  • 和食献立の提案
  • 児童、生徒への食育活動
  • 調理講習や調理実演

 

特に栄養教諭学校栄養職員への講習には力を入れており、全国で年間80回ほど行われているそうです。

 

 

和食給食応援団の発足のきっかけ

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和食給食応援団の事務局長の西居 豊(にしい ゆたか)さんは、大学卒業後に勤めていたマーケティング会社を辞め、農作物を全国に届ける卸業を始めました。卸業に転職した理由は、農家の人と食べる人をつなぎ、一次産業を盛り上げたいという気持ちがあったからだそうです。

 

その後、農家の人と一緒に参加した小学校の出張授業で、学校の食の現状を知ったそうです。学校給食は洋食中心になっており、現場の若い栄養教諭と学校影響職員たちが和食に対する馴染みが薄かったのです。

 

そこで西居さんは、和食文化が無くなってしまう危機感を感じ、学校給食の場を活用して国産食材の和食貢献を広めたいと思ったのがきっかけのようです。

 

また、このことを笠原さんに相談し、区内の料理人仲間に声をかけていったことでメンバーが増えていったのです。笠原さん含め和食料理人の方々も日本料理を志す若者が減ってきたことに対して危機を感じているとのことです。

 

 

和食のすばらしさについて

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インタビューを受けた西居さんと笠原さんの二人が話されていた「和食のすばらしさ」について、大きく分けて以下の2点から述べていきます。

  • 世界から、日本人の食文化が認められ、和食が無形資産に登録された
  • 「三角食べ」という日本独自の口内調味

 

世界から、日本人の食文化が認められ、和食が無形資産に登録された

2013年に、国連教育科学文化機関(ユネスコ)にて、「和食」がユネスコ無形文化遺産として登録されました。無形文化遺産とは、無くなってしまう危機のある民族文化や伝統などを保護対象とするものです。

これは、和食の料理(寿司、みそ汁など)ではなく、日本人の伝統的な食文化に対して与えられたのです。

 

この「和食」の食文化には、以下4点の特徴があります。 

  1. 季節や土地ごとの様々な食材を用い、素材の味を活かす調理技術が発達していること
  2. 「うま味」を上手に使うことによって、動物性油脂の少ない料理が多いなど、栄養バランスが優れていて健康的であること
  3. 料理の飾りつけや、使用する食器などで季節感を表現することで、味以外のところでも楽しめること
  4. 正月などの年間の行事と「食」とが密接に関わっていること

 

このように、和食は料理の味だけでなく、文化や風情、美意識などにまで、密接にかかわっていることがわかります。その点を評価されたということです。

 

 

 

「三角食べ」という日本独自の口内調味

三角食べ」とは、ご飯やおかずを交互に食べることです。

三角食べをすると、口の中で噛んだご飯やおかずの味の変化を楽しむことができます。

 

他にも、三角食べの健康的なメリットとして、

  • 噛む回数が増えると唾液が増え、唾液中の酵素がより働くようになるため、消化や吸収の助けになる
  • 脳の満腹中枢が刺激され、食べすぎや塩分摂取過多を防ぐことができる

があるそうです。

 

海外では、コース料理のように、ひとつのメニューを食べ終わってから次のメニューを食べるスタイルが主流なので、口内調理は日本独自の文化なのです。

 

 

 

 

最後に

最後に和食に関するオススメ動画をご紹介します。

個人的に好きな谷やんさんの和食の動画です。

谷やんさんは大食いYoutuberで、大盛の料理を自分で調理して実食しています。

(今回紹介する動画2つは「ごはん、みそ汁、漬物」と「てんぷら」となります。)

 

動画には和食や食材に関する知識も紹介されていますので、まずは食べることの楽しさを感じてもらえればと思います。

動画を見ればきっと「和食を食べてみたい。」「日本にはこんな食材があるんだ。」と興味を持っていただけると思います。

 

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渋谷区ニュース

[記事URL]

https://www.city.shibuya.tokyo.jp/assets/com/20200315_news_all.pdf

[発行] 渋谷区

[編集] 広報コミュニケーション課

[No] 1432