イライラちゃんとドキドキのブログ

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ツァイガルニク効果を利用した3つの応用術 ~恋愛にも応用できる~

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ツァイガルニク効果とは

 1927年、旧ソ連の心理学者であるブルーマ・ツァイガルニクさんによって証明された効果となります。ツァイガルニク効果とは、「人は達成した課題よりも達成できなかった課題のほうをよく覚えている」ことを指します。

 

例えば、映画やドラマの予告編では、続きが気になるところで終了すると思います。「この後はどうなるのだろう?」と思って続きを見たくなってしまうのは、このツァイガルニク効果によるものです。

 

人は、終わった課題に対しては考えることをしなくなりますが、中断されたり未完であったりすると頭のどこかで残り続けるのです。(ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (PART4) 参照)

 今回はツァイガルニク効果を利用した3つの応用術を紹介したいと思います。

 

 

 

【ツァイガルニク効果の応用術1】

先延ばし対策に利用できる

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「課題を先延ばしにしてしまい、いつも締め切りぎりぎりにやってしまう。」

「わかってはいるけど先延ばしをしてしまい、自己嫌悪に陥ってしまう。」

 

先延ばしはよくないと理解していても、ついついやってしまうと思います。それは、人が面倒だったり困難だったりする課題を目の前にしたときに、不安や恐怖から逃れるためと言われています。

この不安や恐怖から逃れることは、人の本能的な部分なので気合や根性だけでは乗り越えられないこともあります。そんな時にツァイガルニク効果を利用して本能的に先延ばしをしてしまうことを防ぎましょう。

 

具体的な方法としては、

  1. ストップウォッチなどでタイマーをセットして、3~5分だけ取り組んでみる
  2. タイマーが鳴ったら作業を止める
  3. これを繰り返す

 

人が与えられた課題を先伸ばす理由として、その課題を必要以上に困難で、面倒だと想像してしまうことにあります。つまり、実際の課題の内容(具体的にどんなことをすれば完成するのか)を知ろうとせずに先延ばしている可能性が高いのです。

3~5分だけやると聞けば、「それだけだったらできそうだ」と気持ちが楽になるのではないでしょうか?こうすることで課題に取り組むハードルを下げています。

 

また、3~5分という短い時間では課題は中途半端に終わってしまいます。

しかし、それでいいのです。中途半端に終わってしまったときにツァイガルニク効果の影響を受けるからです。中途半端な課題のことが気になってしまうため、面倒な気持を抑えてその課題を片づけようという気持ちに切り替わるはずです。

 

なので、「短時間の取り組み」「中途半端なところで切り上げる」という作業の進め方を繰り返していきましょう。

[参考記事]

merise.me

 

【ツァイガルニク効果の応用術2】

あえて先延ばしをして独創性を増す

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先ほど、「先延ばしはよくない」と言いましたが、ある場面において先延ばしをすることにはメリットがあります。

 

それは以下の通りです。

・クリエイティブな課題に取り組む時(デザイナー、起業家、芸術家など)

・その課題のやる気がある時

・先延ばしをしている間に何か別のことに取り組む時

理由は、先延ばしている間に、全く関係ない分野の知識を取り入れることができるからです。

 

例えば、有名な「モナ・リザ」を描いたレオナルド・ダ・ヴィンチは、モナ・リザの絵に着手したのが1503年、完成したのが亡くなる少し前の1519年であるとのことです。完成までに16年もの歳月をかけています。その間、描くのをやめたり、放置したりしていたそうです。

しかし、ダ・ヴィンチはその間に光に関する研究をしており、モナ・リザの立体感は光学の実験があったからこそできた絵画だと言われています。

つまり、ダ・ヴィンチは完成を先送りしたことによって、後世に残る作品を描くことができたのです。

 

締め切りに沿って計画的に完成させたものは、予定した通りの成果物しか出来上がりません。また、締め切りより余裕をもって完成させてしまえば、モナ・リザのように異なる分野の知識を取り入れるチャンスが無くなってしまいます。

 

基本的には、先送りにしない方が望ましいです。しかし、先延ばしをしたほうがメリットとなる場面もあるのです。

 

 

【ツァイガルニク効果の応用術3】

恋愛にも応用できる

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今までの応用術は、仕事や勉強に利用できるものでしたが、ツァイガルニク効果は恋愛の分野でも応用することができます。

メンタリストDaiGoさんの動画からの参照させていただく内容となりますが、中途半端な状態のものを気にしてしまう効果は、好きな異性に対しても利用することができます。

 

例えば、デートでの別れ際の会話で、あえて話していた話題を中断してそのデートを終わらせます。(「あ、帰りの電車が来ちゃった、さよなら!」と言って別れるなど)

そうすれば、相手は話していた話題の続きが気になってしまい、その人のことが頭から離れなくなってしまうということです。

これは、デートや食事などの直接会う場合だけでなく、LINEなどのメッセージでも応用できると思います。

 

[参考動画]

www.youtube.com

 

 

最後に

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以上でツァイガルニク効果を利用した応用術についての紹介を終わります。

例えば、この効果を利用してブログに活かすためには、「読者がこの記事を読み終わった時に、さらに知りたい内容を別の記事で案内する」とかでしょうか?その場合は「ツァイガルニク効果以外にも先延ばしを直す方法はたくさんありました。続きは以下の記事を読んでみてください。」とかを書けば効果があるのかもしれません。

 

ツァイガルニク効果は、先延ばし・恋愛・ビジネス以外でもあらゆる場面に応用できると思います。