恋愛がダメになってしまう思考とは?【恋愛に対する4つの誤解】
恋愛って何で最初は上手くいくのに、ダメになっちゃうんだろうね?
パートナーとの関係性で悩んでいるなら、一度自分の恋愛観について振り返ってみよう。
出会って始めの頃はあんなに分かり合えていたのに、時間が経つと相手との溝が深くなってしまう事ってありますよね?
『相手の行動が、イライラする』
『喧嘩したら、お互いに話し合わずに距離を置いてしまう』
『どうして何度言っても、直してくれないの?』
誰だって、こんな経験をしないようにパートナーを選んだはずなのに、結局はそうなってしまうのは、どうしてなのでしょうか?
もしかしたら恋愛に対して、あなたが思っている理想に問題があるのかもしれません。
という訳で、今回は恋愛の考え方でよく誤解される4つの事について紹介します。
それが、以下の通りです。
【4つの誤解】
- 恋愛は、シンプルであるべきだ
- 私だけの、運命のパートナーがいるはず
- パートナーが、私の全てを満たしてくれるはず
- 私たちなら、永遠に愛し合えるはず
『なぜ、その考え方をしたらいけないのか?』
『どんな影響が出てきてしまうのか?』
これらについて説明していきます。
妻や夫との関係がギクシャクしてしまう人や、恋人との価値観の違いに悩んでいる人は、チェックしてみて下さい。
【参考書籍】
誤解①:恋愛は、シンプルであるべきだ
よく見かける恋愛本や人間関係の構築本には、『パートナーとの問題には、こういう解決策があるよ』と分かりやすい策を何個も解説してくれます。
私たち自身もパートナーとの問題は、難しく考えたくないですよね。
でも、恋愛(人間関係)は、シンプルではないのが現実です。
なぜなら人は、色んな部分で異なる価値観を持っているからです。
例えば下に記載した内容で、あなたの恋人やパートナーと考えが異なると思ったものは、いくつありますか?
- 家事、育児
- 趣味
- 好きな食べ物、嫌いな食べ物
- 人脈(付き合う友達、友達の人数など)
- コミュニケーションの方法、スタイル
- ストレスの解消法
- 癖、子供の頃からの習慣
- 喜びを感じる出来事、不快になる出来事
人によって違いはありますが、少なくとも2~3個くらいは相手と価値観が異なるものがあったのではないでしょうか。
どんなに趣味や生活スタイルが一緒な人と巡り合えたとしても、必ず別の要素で価値観の違いに気づき、衝突するときが来ると思います。
つまり、あなたと価値観が完全に一致する人は存在しません。
なのに、どのカップルにも万能な解決方法が本当に存在するのでしょうか?
恋愛は、シンプルで簡単なこととして片付けられないはずです。
誤解②:私だけの、運命のパートナーがいるはず
誰もは一度は「自分には運命の人が待っているはず」と考えたことがあるはず。
ドラマや映画のように、運命の人と困難を乗り越えてハッピーエンドで終わる物語を想像したのではないでしょうか?
しかし、先ほど 『あなたと完全に考え方が一致している人はいない』ということを話しました。
理想の人だと思った相手でも、一緒にいる時間が長くなれば考え方の違いに気づき始めます。
運命の人がいると信じていると、考えの違いで衝突したときに『あの人は、私の理想の人では無かった。』と失望してしまいます。
価値観の違いで衝突してしまうことは、避けられません。
でも、『それ対してどのように反応するか?』によって関係を維持できるか、二人の溝が深くなるのかが分かれます。
誤解③:パートナーが、私の全てを満たしてくれるはず
『運命の人が現れて、私を幸せにしてくれる』
『運命の人と巡り合えれば、自分の人生は満たされる』
こんな考え方をしている人は、少し注意が必要です。
なぜなら、この考え方を逆に言うと、
「パートナーが見つからないと、自分は完全じゃない、幸せになれない」
という思考になってしまうからです。
それは、『運命の人と巡り合えていない今の自分は、不幸で不完全なんだ』ということを自分で認めてしまっているような状態です。
前述した通り、あなたの理想通りの運命の人はいません。
この考えに捉われてしまうと、パートナーと価値観の違いで衝突した時にこう思ってしまいます。
『この人は運命の人では無いから、自分は不幸なんだ』
パートナーは、あなたを喜ばしてくれることはあります。
でも、完全な存在にするわけではありません。
そしてパートナーを、あなたの手で自分の理想通りの人間に変えることもできないのです。
誤解④:私たちなら、永遠に愛し合えるはず
「永遠の愛」って、ドラマティックな言葉ですよね。
片思いの人や付き合って間もない頃は、まるで今の幸せが永遠に続くかのように胸をときめかせているはずです。
誰だって愛情が薄れて、関係がぎくしゃくする時の事なんて想像したりしないはずです。
恋愛当初のあの甘い気持ちは、まるで麻薬で幻覚を見ているみたいです。
でも時間が経てば幻想は薄れていって、現実が見えてきます。
どうやら、恋愛当初に相手のことを何でも好いてしまう傾向は、付き合って半年から1年ほどの期間だけだと言われているそうです。
この期間が過ぎれば『永遠の愛』という幻想は、簡単に崩れ去ってしまうのです。
じゃあ価値観の違いで衝突したら、その恋愛はおしまいなの?
それは違います。
むしろ価値観の違いで衝突したときこそ、パートナーとの関係をより強固なものにするチャンスでもあるのです。
正しいパートナーとの向き合い方をすれば、長期的に見てよりよい関係を構築できるはずです。
コントロールできないモノを、コントロールしようとしてはいけない
実は前述した4つの誤解には、共通する考えが隠れています。
それは、
「パートナーを自分の思い通りにコントロールしたい」
という欲求です。
理想のパートナーを求めることは、自分の理想を相手に押し付けてしまう行為です。
そして、パートナーが自分の理想とかけ離れた行動や言動を行った時に、失望してしまうのです。
繰り返しますが、パートナーを自分の理想通りにコントロールすることはできません。
なぜなら他人の心や行動を完全に理解して、制御することなんてできないからです。
コントロールできないものに対して自分の思い通りになるべきだと思うのは、後々になって逆にその考えに苦しめられてしまいます。
ってことは、恋愛に理想像は持っちゃいけないの?
そういう訳でもありません。
コントロールできないモノに対して理想を持つのは良くないですが、自分がコントロールできるモノに対して理想を持つことは問題ないと思います。
自分自身でコントロールできるのは、自分の『行動』です。
『行動』は他人や自分の『感情』と違い、コントロールすることが可能なはずです。
この記事では、
『自分の行動を、どのようにコントロールしていくのか?』
『コントロールできない感情には、どのように向き合っていくか?』
についても後程触れていこうと思います。
今回は、以上で終わります。
【参考書籍】