イライラちゃんとドキドキのブログ

読書や勉強に関することや、習慣や集中の方法などの記事を書いています。

人脈のメリットを活かす「おやじの会」

f:id:o-atsushi:20200112160401p:plain

今回の渋谷区ニュースは普段は交流することの少ない小学生の子供を持つお父さん同士が、つながりを強めるための団体についての特集です。

 

普段は会う機会の少ない人たちとの人脈を育てることは、大きなメリットを生み出します。この記事では、「弱いつながり」を活かすことの大切さについても紹介していきます。

 

目次は以下の通りです。

 

 

 

加計塚小学校「おやじの会」について

f:id:o-atsushi:20200112161148p:plain

おやじの会」とは、加計塚小学校に子供を通わせているお父さんや、OBを中心に構成されている団体です。

 

設立のきっかけは、2011年に発生した東日本大震災の時に、児童の親たちが顔を知らないことが判明し、地域のつながりを強化したいという思いから設立されたようです。

 

「おやじの会」はFaceBookのグループがあり、SNSを利用してメンバーとの情報連携をしています。活動する時間の調整などもSNSを利用しているそうです。

 

「おやじの会」の活動内容について

f:id:o-atsushi:20200112161213p:plain

「おやじの会」の活動内容は、主に以下の3つあります。

 

校長先生意見交換会

毎年2回開かれる校長先生と保護者の方との意見交換会です。

6月に開催される際は、新入生の保護者の方が校長先生の考え方や、小学校の活動について知ることができる機会となっています。

そこに「おやじの会」のメンバーも参加して、校長先生や保護者の方が自由に話し合えるように、積極的にコミュニケーションを取るようにしているそうです。

 

おやじと遊ぼう会

校庭の開放制度を利用したイベントも企画しています。

例えば、夏は水鉄砲大会を実施し、冬は鬼ごっこ大会などを行っているそうです。

 

かけづかまつり

毎年7月に加計塚小学校の校庭で開催されるお祭りです。

保護者や学校関係者だけでなく、地元企業の人までブースの出店などをして参加しています。「おやじの会」では、ストラックアウトや輪投げなどのゲームコーナーを設けているそうです。

 

 

加計塚小学校100周年企画の挑戦

f:id:o-atsushi:20200112161245p:plain

2019年に加計塚小学校は創立100周年を迎えました。

それを記念して加計塚小学校では、「おやじの会」を含めギネス記録に挑戦しました。

挑戦したギネス記録は「折り紙で作る最大の言葉」です。

たくさんの折り鶴を折り、それらを並べて文字を作ります。

 

挑戦前の最高記録が6,366羽だったのに対し、8,888羽を折ることに挑戦しました。

なぜ、8,888羽なのかと言うと、加計塚小学校の設立が大正8年であることと、漢数字の「」は末広がりで縁起がいいことから、とのことです。

 

学校の生徒や、先生、PTAの方々、そして「おやじの会」を含めた保護者の方たち全員で協力し、完成することができました。(現在は記録の審査中とのことです。)

 

インタビューを受けたメンバーの1人である岡田さんは、

鶴を折って配置するというみんなが参加できる作業を、100周年の機会に学校や地域、保護者が一丸となって取り組んだことこそが、かけがえのない財産になった。

と話されていました。

 

ギネスの達成という一つの大きな目標のために、大勢の人たちとの連帯感が生まれた出来事だったのだと思います。

このギネス記録の挑戦記事を見つけましたので、こちらも確認いただければと思います。

kakezukashikobu.wixsite.com

 

 

「おやじの会」が「弱いつながり」を育てる

f:id:o-atsushi:20200112161333p:plain

彼らが様々なイベントを企画して、ギネス記録などの挑戦ができる強さがあるのは、「弱いつながり」のメリットが活かされたからだと思います。

 

人脈のつながりには以下の3種類があるといわれています。

  1. 強いつながり:頻繁に交流しており、信頼している人です。
  2. 弱いつながり:少ない頻度で定期的に合う人です。(友人と言うよりかは知人といった感じです。)
  3. つながりがない人:面識のない人とかです。

 

保護者同士のつながりは、ご近所さんなどで付き合いが多い人たちでなければ、基本的には「弱いつながり」の関係になります。

 

普段は会う機会が少なくても、彼らが集まって共通の目標に挑戦する際は、一人一人が持っている異なる人脈のネットワークから得た知識やスキルを活用することができます。

それは、新しいアイデアを考えたいときや悩みを解決したいときに、様々な視点からの意見や、新しい発想を生み出すことができるということです。

 

なので「弱いつながり」を活用することで、震災などで住んでいる地域に被害が起きたときでも、SNSを通して安否確認ができたり、誰かが困っていた場合は、異なる視点での解決策でお互いにサポートできたりします。

 

 

最後に

f:id:o-atsushi:20191209215419p:plain

「強いつながり」には信頼関係を築いていることによるメリットがありますが、時として、同じ人脈のネットワークに属していた場合は、得られる情報が限られてしまうというデメリットもあります。

 

例えば、同じ職場の人は、自分と同様のビジネススキルを持っているため、斬新な意見や、新しい視点での考えを得ることが難しいのです。

しかし、職業の異なる人たちは、一つの物事に対して多種多様な視点の意見を持っています。「おやじの会」は、そんな「弱いつながり」のメリットを活かした素晴らしい団体だと思います。折り鶴を作りきることができたのも彼らの協力があってこそだと思いました。

 

皆さんも悩んでいるときなど、助けが欲しい際は、皆さんの「弱いつながり」を活用してみましょう。

※「弱いつながり」の人脈を構築するための方法「リコネクティング」についてはこちらの記事で紹介しています。こちらもご覧いただければと思います。

 

 

~しぶや区ニュース No.1426~

https://www.city.shibuya.tokyo.jp/assets/com/shibuyanews_20191215p1-3.pdf

[タイトル]しぶや区ニュース

[発行]渋谷区

[編集]広報コミュニケーション課

[No]1426